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助走期間ブログ

現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。

登録日時: Aug 2009

ヒット商品は多数決で決まらない

pomera

キングジムの「ポメラ」の商品企画会議に関する記事掲載されており、興味深く読んだ。
開発者のプレゼン後に多くの人が「微妙…」という反応な中で、たった一人が「出たらすぐ買う」という反応だったという。そうしたトガった企画だったからこそ、話題になりブレイクしたんだろう。全員が「悪くないかも♪」くらいのゆるい反応で、多数決的に賛成した挙げ句、鳴かず飛ばずの製品に仕上がる…というのは「世間によくある話」である。

全員一致で開発に取りかかったアイデアでも、ぜんぜん売れないものがあった。それは、多くの人の『ほしいものリスト』のなかにいったん入るけれど、優先順位は低いものだったから。ひとりでもいいから、リストの一番上に入れる人がいるような商品のアイデアでないと、だめなんです。とくに経済が厳しい今は、財布の紐も固くなっている。本当にほしいものしか買ってくれません。

私自身、ポメラはすごく興味を持って、ポメラはMacに正式対応していないのに、一時は本気で買おう…と検討したくらいだ。その後独立するのではなく、企業に就職することになったため、なかなかポメラに手を出すチャンスがなくなってしまったのが残念な点。

この話を読んで、やはりね…と思った。誰もが「悪くないかも♪」とヌルく賛成する企画より、少数でも大ファンになってもらえるようなビジネス…そういうモノを企画していかないと、結局はブレイクのチャンスは訪れない、と。そしてトガった企画というのは往々にしてイロイロと周囲から抵抗があって難しい局面も少なくない。
会社内など閉鎖的な環境では、どうしても知らず知らずのうちに周囲と同化しようとする意識が働いて、重要なトガった部分を失う危険が潜んでいる。そして、ツッコミどころがないが、一方で魅力もそれほど高くない「ヌルい企画」ばかりになってしまうかもしれない。すごく自戒していかないと、知らずに呑まれてしまうのではないか…気をつけなくては!

出席者は15人でした。そのうちひとりが、値段はいくらでもいいから買うと言ったのです。もし15人にひとりが買ってくれるとすればヒットするかもしれない。だって今どき、万人が買う商品なんてありえません。15人にひとりが確実に買ってくれるとしたら、それは決して少ない数ではない。たとえば国民の10%が買ってくれるとしたら、1200万台が売れるかもしれないということですよね。それならやってみよう、と。

だいたい私は企画の開発会議なんてものは多数決で採用不採用を決めるものじゃないと思っていました。たとえ賛成が少数しかいなくても、開発者の情熱が伝わってくればやることにしていたのです。巷間、印南氏のひとことがポメラ開発を決めたみたいなストーリーになって伝わっていますが、本当は私が評価したのは開発者の熱意です。絶対にやりたいという気持ちが伝わってきました。

平均的ではなく、少数のお客さんにスゴく強くアピールする…ということ。改めて自分のやっていることが、ユルくなっていないか?ニッチ市場でもアピールする要素は無いのか?再度考えてみたいと思った次第。