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助走期間ブログ

現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。

登録日時: May 2009

アイデアのヒント – ひょっとしてアイデアを切り口にした自己啓発本?

アイデアのヒントアイデアのヒント」は著者ジャック・フォスター氏が大学で広告の授業で教えていたアイデアとは何か、アイデアを生み出すにはどうすればいいかという内容を1冊の本にまとめられたものだ。もちろん基本的にはアイデアを出すためにはどういう考え方をすれば良い?といった事が書かれているが、読み進めていくうちに、1つの生き方…どうやってクリエイティブに生きるか?に関する一種の自己啓発本的な雰囲気も出てくる。

アイデアとは何か?という根本的な問いに対して、同書は本ブログでも以前に紹介した書籍「アイデアのつくり方」での説明を紹介している。アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないというもの。また、アイデアをどう生み出すか?についても同様に「アイデアのつくり方」であげられた“アイデアが作られる段階”が基本的な手法であると述べている(助走期間ブログ » アイデアのつくり方参照)。では、もっと具体的にどのような取り組みをすれば良いのだろうか?気になった箇所や内容を以下に挙げる。

  • 楽しんでやる – 一番重要な要素。
    つまるところ、「楽しんでやった人ほどよい成果をあげる」というのは、何に対しても通用する真理である。アイデアを手に入れることに関しても同じことだ。
  • 自分を信じる – アイデアは必ず見つかる。
    答えはたくさんあるとわかったとたんに、答えを見つけられることができた。
    自分はアイデアの源なんだというセルフイメージを持つ。
  • 心がゴールを見つめる – 潜在意識の活用
    あなたの心はそこへ到達する道を考え出してくれる
    すでにアイデアが手に入った状態をイメージする。
  • 「知りたがり」になる – 好奇心を旺盛にする
    型にはまった生活を止め、変化に富んだ広範囲にわたるデータベスを構築する。
    心がけにより、周囲のものを「見える」ようになり、「見た」ものを記憶できるようになる。
    (書籍「考具」でカラーバス効果と言われていた内容。参照:アイデアを作る“考具”:情報の咀嚼〜関連性の考え方
  • 笑われることを恐れない – 誰だって怖い
    拒絶されることへの恐怖が「アイデア工場」を操業停止に追い込んでいる
    1つのアイデアに人生を賭けない。アイデアをたくさん考えよう。
  • 考え方のヒント
    言葉ではなくて「画像」で考える。その問題は何に見えるだろう?何に似ているだろう?
    制約を作らない。問題解決をさまたげる傷害を作ったのはあなた自身だ。
    枠組みが大切な場面も。自分を制限するものと苦闘するところから創造という行為は生まれる
  • 組み合わせる – 組み合わせ方を知る
    ある分野を停滞させる一番手っ取り早い方法は、外の世界のアイデアをまったく取り入れないこと
    まったく知らなかった楽器を演奏してみよう。
  • 質問を考える – 問題を正しくとらえる
    問題を作ることはしばしば問題を解くことより大切である
    問題を言い換えてみるだけで正解への道が開け、さまざまな解決法が浮かび上がってくる
  • 情報を手に入れる – 可能な限り集める
    何か見過ごされている関連性や大切な情報があるはずだ。
    その問題に意識を集中すると結果として問題に関連する情報が向こうからやって来る
  • 数で勝負する
    とにかくアイデアをいっぱい出していく事が一番と言うこと。
    分析はあとでゆっくりしたらいい
  • 一旦全部忘れる
    一つの問題から離れるときは、ほかの問題に取りかかろう。
    壁にぶつかっている問題を無意識下で考える一方、意識の上では別の問題を考える。
  • ひらめいたら実践する
    「アイデアをもっているが、そのアイデアを使って何もしない」のと「まったくアイデアをもっていない」のは同じことである。
    何かをしよう。それも毎日だ
    失敗の際に使いそうな言い訳は「燃やして」しまおう
    たいていの場合、人は失敗しない。挑戦をあきらめてしまうだけだ。

アイデアに関してもテクニックは勿論あるのだろうが、アイデアを量産していくこと、そしてクリエイティブな人であるためには、当然どうやってクリエイティブに生きていくか?ということも考えなくてはいけない。上記ではポイントを拾っていったが、同書では具体的なアプローチが書かれている。例えば、あるライターは9年間毎日通勤に必ず違う道を使うことで普通の人の一生分より多くのロスアンゼルスを見たという。このように「やろう」と思い立ち、実行に移すことで、上記の様々なポイントをクリアできる。毎日クリエイティブな姿勢で生きる、蓄積を行う…それが長期的に大きなリターンになるという事だ。(こうした姿勢はアイデアやクリエイティビティに限ったことでは無いだろう)

上記に限らず、同書に書かれる様々な事例が、単に学問としてアイデアを考えるのではなく、実際に広告マンとして常にクリエイティブである必要に迫られる、著者の肉声であり、クリエイターとしての姿勢を見せつけられる。アイデア関連の他書に比べても非常に参考になる点が多い書籍と感じる。