助走期間ブログ
現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。
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登録日時: Jun 8 2009
普通、どんな肩書きをもらうだろう?営業担当、エンジニア、デザイナー、それとも常務執行役員? 一方で、変な肩書きを自分で勝手に言い出しているヒト、もしくは会社から変な肩書きを授かっているという場合がある。
立場・役職が人を育てるという言い方がある。自分に対して、もしくはスタッフに対してユニークな、だが的を得た肩書きを与えることで、新しい視野が開ける・新しい仕事の仕方になる…という話はよく聞く。一種の自己暗示なのかもしれないが、使って悪くないモノなら活用してみたいと思う。
以下にいくつかの例を挙げてみる。
デザイナーの川崎和夫さんは、自身をドリームデザイナーと名乗る[参考:川崎和男 ドリームデザイナー]。工業デザイナーではなく。勝手な想像だが、“ドリームデザイナー”と名乗ることで、単にグッド・デザインな工業製品を作る…ということではなく、理想的な夢のようなモノ造りをする人、いままで無理(夢)だと思われていたモノをカタチにする人という、すごく守備範囲の広い、そして理想・遙かな夢を追求するデザイナー像が浮かび上がる。
ディズニーランドのスタッフをすべて“キャスト”と呼ぶのは一番有名な例だと思う。ディズニーランド自体が舞台、そしてそこで働く人たちはすべてエンターテインメントを提供する役者…だからキャスト。掃除をする人は掃除担当ではなく、掃除する役を演じているエンターテイナー。優先順位はお客さんを楽しませること・快適な時間を過ごしてもらうことだっていうコトがハッキリ認識できる。
*蛇足だが、お客さんと接する機会の多い掃除担当キャストは優秀な人が選ばれるという話を聞いたことがある。
「不機嫌な職場」のケーススタディに紹介されていたヨリタ歯科クリニックでは受付担当者の肩書きは“スマイル・クリエーター”だそうだ。これも、受付の仕事をテキパキするのが本業ではなく、お客さんに笑顔を提供する、そしてお客さんにも笑顔になってもらうことが受付に座る人の仕事というコトを明確に示しているというコト。
不機嫌な職場 – 協調できる組織をつくるには?で紹介したフレームワークで言えば、一般的な“役割構造の定義”を変えてしまうコトで、各人が専門性のタコツボに入るコトを防止し、もっと全体を見ることが出来るようにできる。
もし専門性にハマってしまうと、仮にディズニーランドがキャストではなく清掃スタッフは清掃スタッフ…とするなら、彼ら・彼女らは施設内の掃除のプロという自己認識を持ち、もしかするよりお客さんありきではなく、効率的に清掃するコトが第一…という主客転倒に陥ってしまうかもしれない。
“キャスト”であるという肩書き、だからあなたはエンターテインメントがメインなの…と示すことで、もっと大きなビジョンに自然に気づいてもらえるようになる。[参照:助走期間ブログ » アイデアのちから – どうやって人の記憶・印象に残るカタチをつくるのか?]
もちろん、こうしたやり方は「自社のビジョン」が明確でないと効果は発揮しないかもしれない。仮に普通のビルメンテナンス会社が、清掃スタッフに「あなたたちは、今日から単なる清掃スタッフではありません。キャストです。」と通達を出したら、何か悪いモノでも食べたのか?と怪訝な表情をされるのがオチだろう。
会社・組織が「ウチの会社こういうカタチのこういう考えです」というビジョン/背景を示し、「だからあなたの役割はキャストです」というように、各人の腹にちゃんと落ちる、キチンと納得してもらえる環境を作ることが重要になる。
一方、川崎和夫さんではないが自分を定義する場合なら、そうした背景はいらない。最初から納得できるのだから。仮に自分はドリームデザイナーです…と明日から名乗れば、何か行動する際に、やはりどこか心の奥で「ドリームデザイナーなら、この場合はこうする」という別の見方が拡がるのではないだろうか。
もちろん会社勤めなら勝手に無茶な肩書きを名乗るのは許されないかもしれない。それでも、自分で勝手に自分の肩書きを例えば「スーパー・マルチ・デザイナーだ」と心の中で規定するのは自由なハズ。そうして脳内肩書きがあると、それになろうと、意識も向くし、無意識で考え方も変わるのだろう。 パーソナルブランディング、もしくはある意味「なりたい自分になるという、自己暗示」かもしれない。[参照:小さな会社のブランド戦略]
英語の諺に「Fake it till you make it.(なりたい自分の姿があるなら、すでになったつもりで行動しなさい)」というのがあるそうだ。まず自分がなりたいと思える姿、なろうとするポジションを本当に示す肩書きを、勝手に決めてしまうのはよいアイデアだと思っている。
私の自分で勝手に決めた変な肩書きは「愛を伝えるデザイナー」だ。
若干クサいので呆れたかもしれないが、その理由については次回のポストで詳しく書いてみたい。
現在助走期間中のクリエイティブ・ディレクター/Webデザイナー。このBlogは期間限定で、仕事のことをはじめ、さまざまな考えていること、日々行っていること等を紹介します。どうぞよろしくお願いします。
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