助走期間ブログ
現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。
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登録日時: Apr 17 2010

更新期間がまた空いた…4月に勤務先の組織体制が変わってドタバタするほか、いろいろと考える時間も必要だったりしたのだ(これでも!)。
さて、マネージメントについてふとイロイロ考える上でTwitterで「ちょっと面白いよ」…と、教わった本「ピーターの法則 – 創造的無能のすすめ」を読んでみた。要はダメ課長やダメ部長がどうして作られるのか?大組織が「なぜこうなった?」という状況に陥ってしまうかを説明した書籍である。
概要について以下にWikipediaから引用をしてみる。
ピーターの法則とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。
- 能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。
- 時が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
- その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。
要は現場で優秀だった技術者や営業が、いざ昇進すると管理能力に問題があってダメ主任・ダメ課長になってしまう。また中間管理職としてまでは優秀だったが、いざ本部長などに昇進すると、そのレイヤーで適切な経営的能力を持っておらず、結果ダメ部長や極めて頼りない取締役ができあがってしまうという、それは「世間によくある話」。
そして、そうした話は単なる人材のミスマッチではなく構造上の問題、骨絡みな話なんだよ…と、その仕組みを社会学的に説明している(?)のが「ピーターの法則」ということ。
企業は、事業への損害を最小限にとどめるために、系統立てて無能な者から管理職(一般に中間管理職)に昇進させて行く傾向がある。
上記引用はWikipediaに掲載されているマンガのディルバート由来の「ディルバートの法則」で、この「ピーターの法則」の内容をさらに皮肉タップリに表現したもののようだ。
いずれにしても「ピーターの法則」はまるで「マーフィーの法則」のように「あるある」…と笑えて、そしてあまりにも「あり過ぎる」ので次第に悲しい笑いになってしまう内容だ。
書籍「ピーターの法則」では昇進により無能になってしまう状況を防ぐ個人ベースの予防法として「創造的無能」を説く…つまりストレートに昇進を断るのではなく、周囲から昇進の話を持ちかけられないよう工夫する
ことにより、この悪しき構造から解脱するということ。
さて、自分の立場に舞い戻る。一応世間で言うところの管理職という肩書きだけはついている。今後「創造的無能」を使うかはともかく、何らかのカタチで自分の能力をうまく発揮できる立場、強みを使えるポジションをうまく確保しなくてはいけない…というのが正直な考えである。「なぜこうなった?」と言われるような変な状態・変な立場に陥って周囲に迷惑をかける前に、ちゃんとプランを考えていかないと…ね。
登録日時: Mar 14 2010

プレゼンテーション Zenという本を読んだ。これはパワポで作られた箇条書きだらけの「ありがち」なプレゼンではなく、本当に内容が伝わるプレゼンを行うために、よりシンプルでかつ感情に残るカタチ、方法について提言、さらには具体的な手法の解説をする内容の書籍。また翻訳書ながら日本在住の筆者は題名にもなった禅や柔道、さらには弁当のような日本的なモノを例に語っているところも面白い。
僕は少し前は営業担当者用のプレゼン用スライドや資料制作などをお手伝いすることが多く、その中でどうすればお客様に「伝わりやすい」内容にできるかでかなり悩んだこともある。そうしたコトから、ヒントを得ようと何冊かプレゼン制作のための本を手に入れたが、この本が一番心に残り、またチャレンジしがいのある内容ではないかと感じた。特にビジュアル・コミュニケーション関連内容が優れていると感じた。そうしたアプローチに関心のある方には良い資料になると思う。
[主な内容]
何をどのように伝えたいのか?それをまず最初にキチンと考えて、アナログ的にシナリオを練らないと、プレゼンテーションは到底うまくいかないと同書は指摘する。情報発信者自身の頭の中がクリアでないならば、受け手は間違いなく理解不能。可能な限り要点をシンプルに、そして伝わりやすくするためにはどうすれば良いか?これをプレゼンテーションの資料やスライドなどを作成する前に徹底的に組み立てる。
同書ではプレゼン内容を可能な限りシンプル化し「エレベーターテスト」…つまり30秒程度の短い会話でも伝えられるくらいまで入念な要点の検討、シナリオ準備をすべきであると指摘する。そしてパソコンを使ってPowerPoint等に向かうのはその後である、と。

同書は、スライデュメント…スライド兼ドキュメント(配付資料)の制作物を作るべきではないと指摘する。大抵のビジネスの現場はまさにコレを制作し、プレゼンする者はそれを読み上げるカタチが極めて多い。それ自体が誤りだ、と。
スライドはあくまでもプレゼンのスピーカーを補佐し、受け手の記憶に残ることを最大限に考慮した内容、そして配布資料はスライドとは別の役割(より詳細な情報の提供…これがあることでプレゼンやスライドをシンプル化できること)を持たせるべきである…つまり別々に用意することを強く推奨している。
デザインは欠くことの出来ない要素である。それは情報を整理し、メッセージをわかりやすくする方法であり、説得力を高める手段でもある。
その上でスライド自体は伝えたい内容が明確なS/N比が高いこと…つまりノイズが少ないクリアなデザインであることを推奨し、極めて一般的な各スライド毎に会社ロゴが入るデザインすら見直すべきと提言している。
またデザイン面ではビジュアル指向で写真などを効果的に利用し、テキスト情報を抑えるアプローチを提案している。また余白はレイアウトに気を配り、受け手がプレゼン内容を記憶するための様々な手法について説明している。実際にどのようなデザインを行えばよいのか?という点について、豊富なサンプルと共に詳しく説明を行っているのが本書の大きな特徴。
さて、準備もでき、制作物もそろった状態で本番に挑むことになる。その際の心構えとして同書は剣術や柔道などを例にして説明している。
- 自分自身、及び自分の置かれた現状を注意深く観察する。
他者や、周囲の状況をじっくり見極める。- 何事に関しても先手を取る。
- 十分に考慮した上で、決断力を持って行動する。
- 限度をわきまえる。
- 中道を行く
上記は嘉納治五郎の柔道5原則だそうで、またプレゼンテーションの原則としてもマッチしているという。
プレゼンテーションは単なる一方通行の発表の場ではなく、相互コミュニケーションの場、さらには意志決定のための場…それだけに相手を意識した本気の勝負…というキモチが必要なのかもしれない。
書籍「プレゼンテーションZen」の内容を極めてシンプル化して行ってしまえば、スティーブ・ジョブズ的なプレゼンを作る方法となるかもしれない。シンプルで説得力のあるグラフィック、そして何よりも発言者、そして発表内容が受け手の記憶に残るよういちばん情報が引き立つための手法…ということ。
特に「プレゼンテーションZen」で紹介された内容、特にグラフィックの制作に関してはいままで説明されている書籍は希だったと思う。をストレートに自分の仕事に生かすも良し、部分的にでも取り入れてちょっとでも「ひと味違う」プレゼンをするためのヒントにする上でも役立つ本だ。
登録日時: Mar 4 2010

ここのところEvernote周辺がホットなようだ。つい昨日にEvernote日本語版が登場したほか、2冊のEvernote関連書籍が登場、キヤノン製スキャナの対応など、イロイロと動きがあるみたい。
僕自身もEvernoteのヘビーユーザーであるということもあり、関心の高い分野。まず手始めにPDF電子書籍として登場した「Evernoteハンドブック」を購入してダウンロード…実際に試してみることにした。
この電子書籍は「iPhone情報整理術」の著者である堀正岳さん・佐々木正吾さん、そして「シゴタノ」などで活躍されている大橋悦夫さんの3名により、Evernoteの基本的な使い方から、実践面までが解説されたもの。
僕自身のポイントとしては以下の点が参考になった。
僕個人の立場として言えば、同ソフトの操作方法について一通り理解している&情報収集しているので、目新しい部分はそれほど多くないというのが正直なところ(これはどのソフト解説書にも基本的に言えることなのかもしれないが…)
とは言え、Evernote検索のTIPSなど細かい部分で欠落していた知識がいくつもあり、これを補うという意味では一定のプラス面はあったとは思う。
逆にEvernoteをそれほど頻繁に利用しておらず、もっと活用してみたいなと思っている方にとっては、参考になる点も多いかと思う。
この部分が僕にとっては一番参考になったかなという感じがする。Evernoteは人によって様々な使い方、応用方法があるだけに、こういう風にも使えるんだ…という気づきというか、自分への刺激になる。一方で、まだまだ事例が少ないのではないかな…という印象もあり、この部分が増強されると、かなり面白いのではないだろうか。
ただ「Evernoteハンドブック」はPDFという形態で電子出版され、今後もバージョンアップを繰り返していく…ということなので、改善がもしかすると期待できるかも。例えばver.1.1でまずは事例をどんどん追加できるWeb(例えばWikiなど)へのリンクを書籍に貼って集合知的に情報を集積し、その中から優秀・ユニークな内容をver. 2に反映させるなど方法はありそうだ。

EvernoteハンドブックはPDF書籍なので、傍線書き込みやコメントなども入れられる。
利用アプリはMac OS X標準のPreview
正直、書籍内容とは若干ずれるが、一番心に残ったことはEvernote CEOによる序文でEvernoteが「第2の脳」を目指すというビジョンを明確にしていたストーリーだったりする。
「このサービスはこれからのあなたの人生にずっと寄り添い続けて、日々の面白いできごとをすべて忘れることなく憶えていられるようにしてくれるのですよ」、と。そして、この答えで全てなんだということが、他に付け加えるべき点がないということが相手の腑に落ちるまでちょっと間をおきます。皆さんのために「第2の脳」を作ること、それが私たちの唯一の目標なのです。
Evernote自身をもし僕が単に技術的な面からだけ説明すれば「クラウドを利用したノート輪プリケーションサービスで、文字のほか写真などを貼り付けることもできる。また画像の文字認識などもできる」…という感じになる。これではまず伝わらないし、賛同者もめちゃくちゃ少なかっただろう。一見複雑で説明が難しいEvernoteというサービスを「第2の脳」を目指すという非常に理解しやすいビジョンとして提示した事が、Evernoteブレイクの1つの大きな要因であると思う。
ビジネスでよく「わかりやすい商品でないと売れない」というが、筋が一本キッチリと通ったビジョンを示すことで、「わかりやすくさせる」ことは可能だと意識を新たにした次第だ。
今回はとりあえずこのくらいまで。Evernote関連はこれから情報が増えてくると思うので、僕も自分の琴線に触れる内容があれば、少しずつ本ブログのエントリとしていきたいと思う。
登録日時: Aug 30 2009

だいぶ前に読んだ記憶がある、トム・デマルコの著作一連のうち、「ゆとりの法則 – 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」そして「ピープルウエア 第2版 – ヤル気こそプロジェクト成功の鍵
」をふと気になって再読した。基本的に両書とも人の尊重、チームのつくり方…そういったものについての示唆に富んだ「古典」とも言えるものだ。初版は1987年なのに未だに読み継がれているIT関連の本…技術ではなく、働く人にフォーカスしたこれらの本の内容は色あせていない。
例えば、工業化的側面から「効率化」し過ぎた組織と、今後重要になる知識集約型の組織でのありかたの違い、人間のことを考えたプロジェクト運営方法など、今読んでも頷けるコトが極めて多い。
また、数年以上前に最初に読んだときは、まだ私はスタッフ(つまりヒラ)であり“今の上司や会社がどれだけ間違っている・ダメである”という視点が強かったのに対し、年齢を重ねてチームを動かさなくてはイケナイ立場になってしまった今の視点では感じるコト、感じるポイントがかなり違う。
例えば、「ゆとりの法則」で挙げられているまちがった管理の第二法則 ––– 自分自身のユーティリティープレイヤーになれ。
という箇所。部下たちを効率的に動かさなくてはいけないため、結局部下にすら任せられない優先順位の低い仕事(雑務)を管理者がする羽目になってしまうコト。もちろん、それでは管理者が高給取りの雑務担当というワケのわからないモノになってしまう。もしくは欠員が出たりチームのキャパが足りないから、管理者がプレイヤーにもなってしまう…結果としてチーム運営の部分が薄くなってしまうという状況が心に引っかかった。
正直、自分自身がまだバリバリに開発に参加できる…という気分を持っていたいがために、現場の方に入っていきたくなる誘惑はかなり強い。一方で現場の仕事というのはクリアな内容であるのに対して、管理が絡むと、人間関係、組織関係、戦略など、すべてが正解の無いグレーで霧に包まれている状況になる。実は、管理者が現場に戻ると安堵するというのは、管理の仕事から逃れられるという安堵感でもあるという。
私は、この点に関して、かなり自分自身が陥りやすいタイプである…と改めて実感している。実際これまではそうしたカタチで仕事をしてきた部分も多い。これからチーム運営を行っていく状態になったら、そこの部分を変えて行かなくてはいけない。そうでないとチームも自分も不幸な道を辿ることになるのではないかと感じる。
登録日時: Aug 22 2009
仕事脳を強化する記憶HACKS – ITで外部記憶を作るためには

「仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ)
」を読んだ。この本は私も日常的に使っているiPhoneやMac・PC、ネットの各種ツール ––– 例えばEvernoteやFrientFeed、OmniFocusなど ––– を活用し、自分の記憶を外部化する方法についてイロイロとヒントを提供してくれるものだ。
この手の様々なツールの使い方に関してなら、ネットを巡ればもっと詳しい(そして最新の!)情報が手に入るのは間違いない。従って、本に求めるのはこうしたITツールの効果的な活用方法・応用方法という事になる。
正直を言えば、GTDを(まがりなりにも!)実践していたり、Evernoteを日常的に使っている者からの観点からすると、IT機器による記憶の外部化というコンセプト自身は、何をいまさら…という気がしないでもない(単なる新しモノ好きというコトだ!)。一方で自分はまだまだ相当にアーリーアダプターな部類であると認識しているので、ようやくこの手の分野も裾野が広がりはじめたのか!と嬉しくなったりする。
この本が良くできている点は、きっとツールと利用状況を合わせて語っている点だと思う。「ツールを使ってハック♪」というだけに留まっていない点なので、箇所ごとに私のようなヘビーユーザーでも「知らなかった!」とか、「それは良い考え!」と思わせるところがある。一番印象に残ったのはメタ記憶という言い方。つまり、IT機器で外部化した記憶がどこにあるのか?どういうカタチで取り出せるのかに関する記憶…というコト。このメタ記憶の方が暗記力よりも日常では重要になっていくのかもしれない。
いずれにしても、私のとってまずはTIPS拾い読みというカタチになってしまったが、逆にまだ外部記憶ツールを活用していない、もしくは活用しようかな?と考えている人に取っては、結構情報がまとまっていて良い本なのではないかと思う。
ちなみに私のIT外部脳は以下の通りだ。
同書で紹介されているモノもあれば、そうでないモノも。この手は自分に合ったツールを選ぶのもまた1つの重要なファクターだったりする。
現在助走期間中のクリエイティブ・ディレクター/Webデザイナー。このBlogは期間限定で、仕事のことをはじめ、さまざまな考えていること、日々行っていること等を紹介します。どうぞよろしくお願いします。
本ブログ以外に、以下のSNSサービスによるコミュニケーション・情報発信などもしています。ご興味のある方は是非ごらんになってください。
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