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助走期間ブログ

現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。

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“April2009”に投稿された記事一覧です。

登録日時: Apr 2009

読書について(3/3) – 書籍からの知識をアウトプットする

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ようやく、「読書について」の一連のエントリも今回で〆。最初に思いつきで下書きを書き始めたら、次第に膨大になったので分割・掲載することにした。前回の様々な読書法の紹介したエントリに引き続き、今回は読書のアウトプットについて。
どれだけ本を読み漁ったとしても、結局自分の頭の中に“何か”を残す必要があり、可能ならば、それを知識だけに留めないで“実行に移す”こと、“現実に行う事”がやはり大事になってくる。そんな読書のアウトプットに関して以下の内容で触れる。

  1. エッセンス抽出 – 読んだ本から自分に有用な情報を取り出す
  2. Blogやmixiなどで書評を敢えて公開する
  3. 仕事に少しでも活用してみる

a.エッセンス抽出 – 読んだ本から自分に有用な情報を取り出す

いろいろと読書をして「あぁ、面白かった」とか、「ためになったなぁ…」と思っていると、いつの間にかその内容が次第に頭の中から薄れてしまう。これを防ぐために、読んだ書籍の内容の中で、自分が役立つ、もしくは必要だと思った事を何らかのカタチで書き留めておくという方法を多くの“読書術”で推奨している(時間を余分に使うので、敢えてそうしたまとめは不必要…という読書法著者もいる)。以下にいくつか言われている各種方法を簡単に書き出してみる。

  1. まとめメモ
  2. 読書カード
  3. マインドマップ

上記のように、いろいろな方法が提案されているが、要はいずれも読んだ書籍の情報…それもコアの部分をコンパクトな形に自分のためにまとめておくということ。「レバレッジ・リーディング」では、読後に本の内容をA42ページくらいにまとめて(それをレバレッジ・メモと呼ぶ)、それを携帯し、本自身は邪魔になるからどんどん処分してしまう…という、ちょっと過激な手法が提案されている。またそうでなくとも、その書籍の情報・概要をまとめてを“読書カード”に書き出して行くような行為は多くの方が行っている。人によっては、まとめる際に単に文章として書き出すだすのではなく、マインドマップをツールとして使うというアプローチをしている人もいるし、読書カードのデータベース化を提案している人もいる。

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私も、書籍メモを実際に読後にやってみる…まとめる…ということをしようとすると、想像以上に“憶えているようで、憶えていない”事実にびっくりする事も度々ある。そこでまず、読書中に気になったところにザッと棒線を引いたり書き込んだりする、付箋もしくはページを折って目印する…という事をしておくと、そうした部分を書き出していくだけで結構ちゃんとしたまとめになる。人間は忘れるもの、メモが必要なのは読書中も同じ…ということなのかもしれない。

私の“まとめ”作成用のツールとしてはマインドマップMindNode[参照:助走期間ブログ » 2次元アウトラインプロセッサとしてMindNodeを使う]を利用する、もしくはアウトラインプロセッサを使って雑多なメモをまずは順々に書き出し、次にそれを整形すると結構効率的な印象を持った。ちなみに私の“まとめ作成”時間は平均30分、長くて45分程度にするようにしている。
いずれにしても手法、ツールともバリエーションがあるので、自分の好みにあったやり方を見つけると気持ちよく作業できると思う。

b. Blogやmixiなどで書評を敢えて公開する

前項のように、読書まとめを何らかのカタチで作ることは一緒なのだが、これをBlogやmixiで敢えて公開してしまうアプローチも、READING HACKS!をはじめ、様々な方が勧めている。ネットに敢えて公開することが勧められているのは以下の理由からだ。

  1. 自分が理解する一番良い方法は“教える事”
  2. フィードバックを得られる可能性
  3. 一番簡単なデータベース化

理解をする一番良い方法は“教える事”…とよくいうが、ブログやmixiに書評を書いたり読後コメントをする事は、仮想的な一種の“教える事”。まだ読んでいないであろう人々を対象に「この本はこの部分が面白く、これがポイント」と説明するためには、自分がちゃんと本の内容を理解していなくてはいけない。

また、ネットで公開することにより、他の人からコメントなどのフィードバックを得られるかもしれない。フィードバックから自分とは違った視点による意見を得られるかもしれないし、単純に「読んでますよ」と言われるだけでも、「これからも継続しよう」というモチベーションが湧く。一人でコツコツと読書まとめメモを蓄積しているよりも有意義かもしれない。一方で自分の考えを公に発表する恥ずかしさを克服する必要もあるのだが。

そしてブログなどに書評や本に関する事を投稿 – 公開すると、それだけで自動的にデータベース化したも同然。ブログの検索機能や、Googleカスタム検索サービスで、簡単・無料で自分専用のデータベースになる。また、“はてな”のブログなどはその書籍に対する他の人の書評も見る事が出来たり、Amazon連携で表紙写真から著者名などの情報を自動的に取り込めるので、私自身は試していないが書評ブログには楽そうだ。

c. 仕事に少しでも活用してみる

最後の読書アウトプットは、やはり単純に知識として持つだけでなく現実に活かしてみる、フィードバックしてみるという事。アウトプット先は主に仕事かもしれないが、生活一般に活かす方向性も勿論ありだ。そうしていくことで、情報が血肉になっていく事を感じられるときが多々ある。

もちろん著者との相性はあるし、相性以前の駄本も多数存在する。だから1冊だけ本を読んで実行するとうまく行かない可能性は大だと思う。それなので、一番最初の多読に関するエントリのように、多読をして複数の視点をもったり、複数の考えに流れる共通する考えを得る事によって、情報を選別することも必要になってくる。そうすれば駄本は淘汰されるし、偏った考えに引っ張られる可能性も少なくなる。

そこまで仕事に実際に活かすという感じではない情報 – 例えば経営に関する本を読んでも自分は経営者ではないという場合は、仮に経営者だったらどうするだろう?と考えて、それを箇条書きにしたり、図版・チャート・グラフを書いてみる…というのもより深い理解に重要なことだろうと思う。

私の場合も「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」や「ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則」にはかなり影響されて、仕事スタイルも、整理方法も大きく変えることにした。振り返れば「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)」や「キャズム」などの良書で業界・市場への見方がかなり変わった経験もある…など、細かい事から大きな視点まで、影響を受け、また実行していることは決して少なく無いと思い返す。

今回の一連の「読書について」は本エントリでひとまず終了となる。まったくもって至らない私の長文を読んでいただきありがとうございます。多くの読書法や読書・知的生産に関する書籍を読むと、「読書は一番効率の良い知的投資」と頻繁に書かれているが全くその通りだと私自身考えている。
私が本に費やす金額は月30,000〜50,000円…かなりの額かもしれないが、一方でセミナーや各種講座、聴講などをしたならば、そんなモノでは済まない。例えば「はじめてのGTD」著者のデビッド・アレン氏のコーチングを実際に受けると$5,000以上かかるという話を聞いた。そういう事からもコストパフォーマンス性は極めて高いと言えると思う。読書は私のような普通の収入の人でも高度な情報を摂取できる一番の、もしかすると唯一の手段かもしれない。

尚、もし本ブログを読んで、1人でも読書をもっと積極的に始めようと思う方がでてくれば、素晴らしいことだと思う…というか滅茶苦茶嬉しいので、宜しければ是非読書の、多読の”はじめの一歩”を踏み出していただきたいな…と思っている。

登録日時: Apr 2009

読書について(2/3) – 速読から熟読まで 読書方法はTPOで

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昨日のエントリに引き続き、読書についてのエントリを連続で掲載したい。まず断っておかなくてはいけないのは、今回書いている“読書”は勉強というか、情報摂取の手段としての読書について。純粋なエンターテインメント、趣味の読書とは若干考えが違っているかもしれない。この違いを樋口裕一 著「差がつく読書」では“実読”と“楽読”というキーワードで説明している。今回の一連のエントリは完全に前者の“実読”について述べている。

今回のテーマは「読書法」…世の中には様々な読書法に関する書籍が出ていて、最近だとフォトリーディング・メソッド「あなたもいままでの10倍速く本が読める」や、「フォーカス・リーディング」などの速読法が割と話題…やはり、多くの情報を少ない時間で摂取したいという需要が多いのだろう。果たして、やはりこれからの時代の“実読”読書は速読法で? 私も本を読む方なので、こうした速読法に限らずいくつかの「読書術」的な本を読んできた。そうした様々な読書法に関するまとめ+自分の読書方法に関するアプローチなどを本エントリで書いて行きたい。

[このエントリの内容・概要]

  1. 速読と熟読の使い分け
    • 親しみのある分野は速読がうまくいく
    • 背景知識が不足していると速読はうまくいかない
    • 目的で速読とそれ以外のアプローチを切り替える – 頭を良くするには通読〜熟読
  2. 速読:分析的読書で本の構造を理解して読む
    • 本の構造を把握してから読む – 重要情報が出る箇所を中心に読む
    • 概要を理解した上で読む – 結論をあらかじめチェックする
    • 気になるところはメモや棒線など書き込みをする
  3. 熟読:読書をする…というより一種の勉強/研究手法
    • 脚注もすべて確認、参考文献なども併せて読む
    • 必要な情報はネットで調べる体制なども準備
    • 本を一種の成果物にまで仕立て上げる

a. 速読と熟読の使い分け

速読法、多読自慢を読むと、1ヶ月に50冊も100冊も読まなくてはいけない気分にさせられる…本当にそれが良い事なのかな? また、速読法を試してみても、うまく行く場合といかない場合がある。小宮一義 著「ビジネスマンのための「読書力」養成講座」にヒントがあった。要は速読というのは程度の差はあれ、本の中の必要・重要な箇所を素早くピックアップし、その部分を理解し、すべてを通読しなくてもいい…というアプローチなため、背景の知識が不足しているとピックアップがうまくいかないという事。

私であれば、Web技術に関する書籍などの場合は、本当に自分が欲しいコア部分がすぐに目に飛び込んでくるが、仮に会計学の専門書などを読んだら目が泳ぐだけで、そうと腰を据えて取りかからないと何もわからない…速読どころではないだろう。

さらに、速読…というのは基本的に素早く必要な情報を入手するアプローチなので、著者の考えの根底にあるものを知りたい…とか、その論理思考プロセスを知りたい…それにより自分も論理思考できるようになりたいなどの目的がある場合(これを小宮一義さんは“頭が良くなる読書と言っている)、速読ではないアプローチが必要となる。要はTPOに応じて速度を変える事が必要ということだ。

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読んだ後の本の一例。私が読書をした場合、本の重要箇所はその後こんな感じになる。

b. 速読:分析的読書で本の構造を理解して読む

速読法などを読むと、まず書かれているのが本の構造、主題を明確に把握するという事。1冊の本で重要な箇所はそれほど多く無い(よくパレートの法則に例えられる)ので、その部分を(目的意識を持って)見つけ出して読むというアプローチになる。これは「レバレッジ・リーディング」や「あなたもいままでの10倍速く本が読める」にも共通した考え方。元をさがすと「本を読む本」に書いてある“点検読書”や“分析読書”にたどり着く。本の構造、キーワードなどを把握し、必要な(重要な)部分を読むというアプローチとなっている。特に“点検読書”方法は、手早く本の概要がわかるので、必ずチェックしたい。以下にポイント(+私が理解した手法)を挙げてみる

  1. 表題や序文を読む
  2. 目次を読んで本の構造を知る
  3. 索引を確認する – 登場語の出現頻度からキーワード抽出など
  4. カバーに書いてある宣伝文句を読む
  5. 議論のかなめを読む – 各章の最初や最後に概論やまとめがある場合が多い
  6. 拾い読みをする – 本の最後の締めとなるまとめ、冒頭の概要部分を確認

上記のようなチェックポイントで、あらかじめ本の内容をあらかじめ理解してしまい、次に簡単に“表面読み”をすることで、かなり早く本を読める…というか頭が不必要箇所を切り捨てることができるようになる。同様な事が「レバレッジリーディング」でも書かれていた。いずれにしても、割り切ったアプローチだ。

また、速読に限らないが、重要箇所に棒線やメモ、ページを折る(もしくは付箋)などの手法も様々な読書術で勧められているやり方だ。速読の必要な部分だけを取り出すというコンセプトで行って行く。本は転売はおろか人にも貸せない代物になるが、これはかなり効果的なアプローチだと思っている。

c. 熟読:読書をする…というより一種の勉強/研究手法

まず最初に白状しなくてはいけないが、僕はこのアプローチを“完全に行う”という事はあまりしていない。そこまでするには時間、根性ともに足りなさすぎるからだ。従って、前述の速読的な手法に加えて熟読の手法をケースバイケースで取り込む…という形で利用している。

熟読するというのは、徹底的に著者の書く内容はもとより、その行間や背景にまで迫る形で書かれている事すべて、もしくはそれ以上の内容を得る…という事。従って、掲載されている内容の脚注はもとより、挙げられている参考文献などもすべて読む。また、何かしらのリファレンス、記録などを参照することが必要とかんじられる場合は、文献、資料、ネットなどでそれも手に入れる。また場合によっては関連する主題の別の本も読むことも求められる。
単なる読書と呼ぶには、かなりの重労働なのではないかと感じられる。「本を読む本」ではこうした徹底的なアプローチを“分析読書”〜“シントピカル読書”という手法として、紹介している。尚、一冊に対してこれを行うのは凄まじい労力だが、「ビジネスマンのための読書力養成講座」では、必要に応じて部分的に熟読を行う…というアプローチも紹介している。

もちろん、この際には必要な場所への多くの棒線やメモ、参考情報などを書き込んだりして、最終的に出来上がった本が「一種の成果物」にまでなるようにする…という猛者もいるようだ。
尚、様々な書き込みなどを行って行く上で、参考になったのが「三色ボールペンで読む日本語
」という本。書き込む赤青緑の各色に意味をつけるというモノ。赤は客観的 – 最重要、青は客観的 – 重要、緑は自分の感覚に合った主観的な事柄。これらで線を引いたり、コメントを書いたりすることで、後で読み返す場合に非常に便利という(アイデアを出すためにこれを行う場合は、後で再読する時に緑に注目だとか – READING HACKS!より)。

何か非常に駆け足で読書法、読書術について書いてきた。私のアプローチとしては基本的に“速読”に近い形で、本の構造・構成を把握、目のつけどころをチェックした後、ざっと通して読むという感じ。また、割合棒線やメモを多く書くようにしており、ケースによっては三色ボールペン手法も使う。こうした後で読み返す情報を本に書き加えておき、あとで簡単なまとめを書くことにしている。

そうした、読書後の情報のアウトプットなどについて、次回のエントリで書いてみたいと思う。

登録日時: Apr 2009

読書について(1/3) – 多読 多くの本を読む、違った視点の本を読む

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従来から、割と本を読む事が好き(というか独学が好き)だったが、最近はさらに拍車がかかって月20冊程度は読むようになった。(これ以上読む事も可能だが、経済的な理由でこの程度に抑えている状態。) また、単に読み漁るだけでなく、本を読むための、いわゆる“読書術”と呼ばれるカテゴリもどうしても気になり、チェックしている。このエントリでは、そうした“本を読む事について”の自分の考えや、各所で入手した読書術についてのまとめ等を書く事にした。実際、下書きをしてみると、かなりの長文になってしまったため、以下の内容を分割して掲載することにした。今回はまず最初の「多読 – 多くの本を読む、違った視点で本を読む」を掲載する。

[読書についてでこれから掲載する内容]

  1. 多読 – 多くの本を読む、違った視点の本を読む(今回)
  2. 速読から熟読まで – 読書方法はTPOで
  3. 書籍からの知識をアウトプットする

私は単純に活字中毒の気があるので、多く読むのだが、やはり様々な読書術…特に仕事に何らかの形で活かそうと考えるタイプの読書術では“多読”を行うことが強く勧められているようだ。以下は個人的に書籍を多読するメリットとして挙げたい事だ。

  1. 膨大な情報量がアイデアの構成要素となる
  2. 共通するものが把握できる
  3. 多角的視点を手に入れられる

a. 膨大な情報量がアイデアの構成要素となる

基本的に情報を入手して、それを即仕事に活かす…というのも大事かもしれないが、多くの情報を摂取しておき、それをアイデアの構成要素とするべく頭の中に入れておく事が私の場合優先順位が高い。助走期間ブログ » アイデアと企画について考えるコト、イロイロでも触れたが、アイデアは既存の要素の組み合わせで作り出されるという有力な仮説がある。つまり、元の要素が少なければ、結果その合成物であるアイデアも出力数が少なかったり、傾向が大きく偏る…という事になるだろう。

b. 共通するものが把握できる

1つの本では1人の著者の考え、つまり鵜呑みにしてはいけないかもしれないし、自分の価値観に合わないかもしれない。しかし複数の著者の意見を知る事で、「あの人もこう言っている」、「この人もそうだ…」という場合は、かなり信憑性が高い、もしくはそれが現在の流れなのだな、と共有するコアの部分を知る事ができる…すくなくともその可能性は増すのではないだろうか。

複数の仕事読書術の本で“成功した人の本を多く読む – 成功するにはパターンが決まっており、それをフォローする。失敗には無数のパターンがある”というような提案があった。“成功”が、というよりは、何事もその底流に流れるパターンを掴むのが良いのかもしれない。

c. 多角的視点を手に入れられる

前項は“共通項について”だったが、今度は1つの事柄について違った立場からの異なった考えを手に入れ、立体的な理解をする…という事。その立場の違いは例えば国家財政緊縮派/財政積極派かもしれないし、Mac/Windows/Linuxユーザーかもしれない。

また余談だが、その立場によって同じ物事への意見にバイアスが掛かるという話も聞く。例えば景気/マクロ経済についての意見だと、学者は実際より悲観的に、経営者は楽観的な内容を書く(もしくは言う)とか。これは学者の場合、楽観的な見方をして外れたときには批判されるが、悲観的に見てもそこまで悪く無かったときはそれほど批判されない…という事でマイナス側にバイアスがかかり、逆に経営者は会社や社会への責任感が強い傾向にあるので、(本当の意見はともかく)外に発する意見は楽観的というか前向きなものになるそうだ。そうした事からも、何事についても著者が高名であれ、その立場で偏りが生じるのを理解した上で複数の視点で物事を見るのは良い…というか単純に面白いことだと思う。

今回は多読についてだった。やはり大量にInputを摂取すること、情報を得ることは「素材収集」という面で非常に重要だと改めて思っており、私自身、今まで月10冊程度だったのを20冊以上にノルマを上げた次第。本当はもっと読む余力(金銭面/時間面)があれば良いのだが…。

次回のエントリは、“速読〜熟読まで – 読書法はTPOで”として、自分が試みた読書法などについて書く予定だ。最近は「速読法」関係の読書術本が多く出ている。やはり大量に情報摂取する必要性に迫られている人が多いのか…と思える。読書好きとして関心があるので、その類の本も何冊か読んだりもした。そうした点に自分の意見も含めて書いてみたいと思う。

登録日時: Apr 2009

永劫時間への鍵

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いかに集中して時間をすごす事が出来るか?という話。クロノス時間とイーオン時間という言い方があり、前者は客観的な時間、そしてイーオン時間(永劫の時間という意味)は、当人には30分のように感じるが、実際には集中していたのでいつの間にか6時間経過していた…というような事を指す。楽しかったり、夢中になっていて、時間が短く感じるという事はよくある話。そうした感じで仕事などにクリエイティブかつ集中できるようにならなくてはいけない…という事。また集中する方法をいろいろと調べたので、それを以下にまとめる。

  1. インターネット時代はどれだけ集中をできるかが鍵
  2. 集中への切り替えのキーを見つける
  3. 集中できた時に“自分へのごほうび”で自分をパブロフのイヌ化

1. インターネット時代はどれだけ集中をできるかが鍵

ライフハッカーの記事ネット時代の成功は、ハードワークより注意力からにもあるが、ネットに接続したPCが目の前にあることが、当たり前の仕事環境にあっては、メール、メッセンジャー、Twitter、Webなど様々なモノが多くあり、集中して仕事をすることが難しくなっている。逆に、集中して何かをできるようにする事が、これからの成功の鍵…というか差別化ポイントだという視点。同じくライフハッカーが掲載していた記事「仕事の質を向上させるためのシンプルガイドライン」や「ライフハックを使ってもプロダクティビティが上がらない7つの理由」も参考になる。

2. 集中への切り替えのキーを見つける

前項のように、集中がいかに大事で、集中のためのアイデアなどもネットや書籍で多くある。とは言え、環境は整えられるにしても、自分の気持ちが集中しなくては「イーオン時間」には入って行けない。書籍READING HACKS!などをはじめとして、何カ所かで集中に突入するための気分切替法の情報を仕込んできては試している…という状態。まだコレ!という決定打は無いが以下が自分に効くようだ…と感じた。

  • 作業開始テーマミュージックをかける – この音楽がかかったら作業開始!
  • 香りを使う – ハーブのエッセンシャルオイルなどで

上記のように、聴覚や嗅覚のような、理論より感覚に訴える部分を刺激する方が、個人的には集中の鍵となりやすいと感じる。これも「気合い一発」という人など個人差があるので、何が一番良いかはわからないのだけど、いろいろとネタを探してみたい分野だ。

ちなみに現在のテーマミュージックはサンバ! – “O Homem Falou” by Maria Ritaという曲。また、ハーブ系としてはオリジンズのピースオブマインドニールズヤードのシダーウッド、ローズマリーなどを試している。[参照:集中力もUP! 美髪を作るローズマリー

3. 集中できた時に“自分へのごほうび”で自分をパブロフのイヌ化

本日は本当に集中できてはかどった…という場合に、ちょっと良いワインを飲むようにする…というちょっとした“自分へのご褒美♡”をしてみる。こういう事を繰返すと、自分自身が集中する→美味しいワインが飲めて気持ちがいい…そして集中する→気持ちがいい と勘違いしてしまい、ご褒美が欲しいがために集中した仕事をするというパブロフの犬状態に自分が調教されてしまう。(美味しいワインといっても2,000〜3,000円程度のちょっと良いくらいのワインだが)

このパブロフの犬化は“集中”とはまた全然別の内容の仕事術として紹介されていたテクニックだが、僕に取って「集中すること」の方が重要課題と考えているので、こちらに応用させていただいている次第。正直言うと、まだそれほど「美味しいワインにありつけていない」のが残念な点。もっと集中できる事を考えないといけない…。

表題にイーオンの訳として「永劫」という言葉を使った。まるで宗教的もしくはSFのような内容にしか普段は見かけない単語ではある。我を忘れて1つの事に集中する…(別の言い方をすれば忘我の境地?)というのは多分に遥か昔からの課題だからなのかもしれない。そしてITで逆に“邪魔”が次第に多くなる現代で仕事をする私たちにとって、古くて新しい課題にほかならないのだろう。

蛇足だが、主観的に感じる時間→“イーオン時間”という言葉を最初に有名にしたのは脳科学者 茂木健一郎さんだそうだ(芸術脳)。有名になる人は物事をキャッチーに表現するのが上手いな…と感心する次第。

登録日時: Apr 2009

環境を整理すると、クリエイティブ・ワークの知的生産性が向上する…と思う。

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自分のやらなくてはいけないタスク・スケジュールも、周りの書類なども、様々なモノなども、すべて可能な限り整理し、コントロール下に置いておくという事を心がけるようにしている。きっかけはGTD (Getting Things Done)というメソッドを覚え、タスク管理をして生産性を上げよう…と考えた事。そのメソッドの根底にあるコンセプトは、「頭の中の気になる事柄をすべて書き出して外部記憶化し、“覚えている必要がある”という頭のストレスを軽減させる」という事にある。

当然タスクに留まらず様々な物事も覚えなくても良い状態≒キチンと管理されている状態であることが求められる。また、自分のライフスタイルも可能な限りシンプルにしたいと考えた事から、以下の点を実行に移している。

  1. 場所が把握できるようにインデックス化されている事
  2. 可能な限りシンプルにし、ノイズを省く事(モノも少なくする/増やさない)
  3. 書類のファイリングも徹底→常に新陳代謝

1. 場所が把握できるようにインデックス化されている事

インデックス化…要は何がどこにあるか、常に一目瞭然の状態にしておいて、必要に応じてすぐに取り出せるようにしている。何かが必要になった時に“探す”という行為は時間の無駄。常にアクセスできる状態、そして備品が今どのくらいあって、何が足りなくなりそうか…というのも可能な限り把握できているようにしている。そうするために一番楽な方法は常にモノが整理されていること。もちろん単に見た目がキレイに揃っているだけでは破綻するかもしれない。コントロール下にある事が大事。

2. 可能な限りシンプルにし、ノイズを省く事(モノも少なくする/増やさない)

特に私のような自堕落な人間にとって、様々なモノをコントロール下に置くに当たり、数が増えるほど難易度は増す。従って、そもそもモノを増やさない事、可能な限り省く努力をする方が楽だ。このため、Zen Habitsのエントリ(英語)などに倣って、「何か家に1つ持ち込んだら2つ外に出す」ことを可能な限り実行するよう心がけている。[日本語訳:生活をシンプルにするための21のライフハック – ELECTRIC DOC.
当然、買わなくてはいけないモノに関してもなるべく吟味し、買物は最小限に抑えるようにしている。実際当初はかなりのゴミを出す羽目になったが、実感としてモノが少ない事で気持ちがこれほど豊かになるとは思わなかった。

3. 書類のファイリングも徹底→常に新陳代謝

ほとんど仕事らしい事をしていない状態でも、何故か紙類、書類が少しずつ溜まってしまう。これをキチンとファイリングしないと、いつの間にか机上に山積み…整理された環境崩壊の元凶だと思っている。実際GTD手法を紹介する「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」でも書類ファイリングの重要性は説かれている。同書では複雑なグルーピング/分類をしないシンプルなアルファベット順が効率的と書かれているが、もしかすると単に時系列にファイリングする「超」整理法で紹介されたやり方(活用例)、他にも山根式袋ファイルシステムなんていう方法もある。いずれにしてもポイントは統一したシンプルな整理方法で、書類を一カ所にまとめて管理できるようにするという事で、方法自身はそれほど問わないのではないか?とは思っている。ちなみに私は、最初GTD純正のアルファベット順整理を行い、後に時系列の「超整理法型」に移行した。

また、ちゃんとファイリングしても常に紙類は溜まるので、常に新陳代謝を促さなくては行けない。そういう意味でも必要/不必要が簡単に判断できるよう、キチンとしたファイリングは必須になってくる。

クリエイティブな人、アーチスト気質な人は場合によって、混沌とした環境で作業をする…という印象もあるし、実際私も整理は好きな性格ではない。それでも、最近の「脳ブーム」的な話によれば、自分の頭の記憶を呼び出すというのと、新しいアイデアを思い浮かべるというのは同じ働きによるのだという。記憶はいくつかの要素に分かれて記録されていて、思い出すごとに再合成されるのだとか。アイデア自身も既存の要素の組み合わせで作り出されるものと言われており、同様に記憶の要素が合成されて出来たもの…場合によっては思い出そうとして、間違って合成されてしまったものなのかも知れない。

そう考えると、「この記憶は確実に思い出さなくてはいけない」、つまり「他と勝手に合成してはダメ」とプロテクトをかけていれば、どうしてもクリエイティブ・ワークにストレスがかかる…ということなのではないか?と半分勝手に解釈している。

どこまで続くのかわからないが、とりあえず可能な限りのシンプルで整理された環境で作業をするよう努力して行きたいものだ。

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