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助走期間ブログ

現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。

月別記事一覧

“May2009”に投稿された記事一覧です。

登録日時: May 2009

様々な種類の音楽を聴く

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本日は予報通り午後から雨だったため、自室でレコード(そう、あの物理的に音楽を記録するアナログ記録媒体である、あのレコードだ)やCDなどを聴いて過ごしていた。前職を退職するまでの1〜2年は、音楽をゆっくり聴こうという気持ちにならない時期だった。多忙だったという前に心に余裕が無かったのだろう…そして、それを作れなかった自分の未熟さに反省する。
アイデア、発想が自分の中の多種多様なデータベースに構築された様々な要素の意図しない組み合わせであるというならば、そのデータベース内容を充実させる事は自分への投資として考える必要があるのかもしれない。

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私の音楽ライブラリの大半が世間でいわれるところの「ワールドミュージック」分野となる。英語、日本語の曲すら少なく、中南米・ブラジルのスペイン語やポルトガル語で歌われた様々な音楽(これが一番多い!)、他にもスペインやフランスなどの曲、アラビア語やトルコ語の曲、アフリカの曲…といった形だ。
別に特別に意識しているわけではなく、自分の好みに従っていたらそうなってしまった…のが正直なところなのだが。それでも様々な異質な音楽・異文化の音や言語を耳にしていると、自然と自分の感覚のカタログが増えていくように感じる。

そして様々な国…という距離方向の軸に加えて、時代という別の軸でのバリエーションを楽しむためのツールが、アナログプレーヤー。調べれば調べるほど、CDにすらされていない、しかし優れた音源というのは数多く存在する。そうした昔のレコードを再生できるツールとしてアナログプレーヤーはまだまだ欠かせないモノとなっている。

今回の離職は、自分の働くスタイルをもう一度見直す非常に良いチャンスとなった。やはりもっと多くの情報・要素のインプットを行うことが無いと萎んでしまう恐れがある…単に仕事だけでなく、自分の人生という意味でも。そういう観点から、ワークライフ・バランスという事、そしてプライベートを充実させるためにこそ時間管理・効率化を活用する…という事を真剣に考えるようになった。
まだ聴いたことがない音楽、馴染みの無い音楽を聴いて、自分の感覚をもっと研いでいきたい、頭の中のライブラリを充実させたい。もちろん音楽だけでなく、他の事に関しても同じように。

登録日時: May 2009

アイデアのヒント – ひょっとしてアイデアを切り口にした自己啓発本?

アイデアのヒントアイデアのヒント」は著者ジャック・フォスター氏が大学で広告の授業で教えていたアイデアとは何か、アイデアを生み出すにはどうすればいいかという内容を1冊の本にまとめられたものだ。もちろん基本的にはアイデアを出すためにはどういう考え方をすれば良い?といった事が書かれているが、読み進めていくうちに、1つの生き方…どうやってクリエイティブに生きるか?に関する一種の自己啓発本的な雰囲気も出てくる。

アイデアとは何か?という根本的な問いに対して、同書は本ブログでも以前に紹介した書籍「アイデアのつくり方」での説明を紹介している。アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないというもの。また、アイデアをどう生み出すか?についても同様に「アイデアのつくり方」であげられた“アイデアが作られる段階”が基本的な手法であると述べている(助走期間ブログ » アイデアのつくり方参照)。では、もっと具体的にどのような取り組みをすれば良いのだろうか?気になった箇所や内容を以下に挙げる。

  • 楽しんでやる – 一番重要な要素。
    つまるところ、「楽しんでやった人ほどよい成果をあげる」というのは、何に対しても通用する真理である。アイデアを手に入れることに関しても同じことだ。
  • 自分を信じる – アイデアは必ず見つかる。
    答えはたくさんあるとわかったとたんに、答えを見つけられることができた。
    自分はアイデアの源なんだというセルフイメージを持つ。
  • 心がゴールを見つめる – 潜在意識の活用
    あなたの心はそこへ到達する道を考え出してくれる
    すでにアイデアが手に入った状態をイメージする。
  • 「知りたがり」になる – 好奇心を旺盛にする
    型にはまった生活を止め、変化に富んだ広範囲にわたるデータベスを構築する。
    心がけにより、周囲のものを「見える」ようになり、「見た」ものを記憶できるようになる。
    (書籍「考具」でカラーバス効果と言われていた内容。参照:アイデアを作る“考具”:情報の咀嚼〜関連性の考え方
  • 笑われることを恐れない – 誰だって怖い
    拒絶されることへの恐怖が「アイデア工場」を操業停止に追い込んでいる
    1つのアイデアに人生を賭けない。アイデアをたくさん考えよう。
  • 考え方のヒント
    言葉ではなくて「画像」で考える。その問題は何に見えるだろう?何に似ているだろう?
    制約を作らない。問題解決をさまたげる傷害を作ったのはあなた自身だ。
    枠組みが大切な場面も。自分を制限するものと苦闘するところから創造という行為は生まれる
  • 組み合わせる – 組み合わせ方を知る
    ある分野を停滞させる一番手っ取り早い方法は、外の世界のアイデアをまったく取り入れないこと
    まったく知らなかった楽器を演奏してみよう。
  • 質問を考える – 問題を正しくとらえる
    問題を作ることはしばしば問題を解くことより大切である
    問題を言い換えてみるだけで正解への道が開け、さまざまな解決法が浮かび上がってくる
  • 情報を手に入れる – 可能な限り集める
    何か見過ごされている関連性や大切な情報があるはずだ。
    その問題に意識を集中すると結果として問題に関連する情報が向こうからやって来る
  • 数で勝負する
    とにかくアイデアをいっぱい出していく事が一番と言うこと。
    分析はあとでゆっくりしたらいい
  • 一旦全部忘れる
    一つの問題から離れるときは、ほかの問題に取りかかろう。
    壁にぶつかっている問題を無意識下で考える一方、意識の上では別の問題を考える。
  • ひらめいたら実践する
    「アイデアをもっているが、そのアイデアを使って何もしない」のと「まったくアイデアをもっていない」のは同じことである。
    何かをしよう。それも毎日だ
    失敗の際に使いそうな言い訳は「燃やして」しまおう
    たいていの場合、人は失敗しない。挑戦をあきらめてしまうだけだ。

アイデアに関してもテクニックは勿論あるのだろうが、アイデアを量産していくこと、そしてクリエイティブな人であるためには、当然どうやってクリエイティブに生きていくか?ということも考えなくてはいけない。上記ではポイントを拾っていったが、同書では具体的なアプローチが書かれている。例えば、あるライターは9年間毎日通勤に必ず違う道を使うことで普通の人の一生分より多くのロスアンゼルスを見たという。このように「やろう」と思い立ち、実行に移すことで、上記の様々なポイントをクリアできる。毎日クリエイティブな姿勢で生きる、蓄積を行う…それが長期的に大きなリターンになるという事だ。(こうした姿勢はアイデアやクリエイティビティに限ったことでは無いだろう)

上記に限らず、同書に書かれる様々な事例が、単に学問としてアイデアを考えるのではなく、実際に広告マンとして常にクリエイティブである必要に迫られる、著者の肉声であり、クリエイターとしての姿勢を見せつけられる。アイデア関連の他書に比べても非常に参考になる点が多い書籍と感じる。

登録日時: May 2009

Music for Weekend: Nara Leão “Dez Anos Depois”

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昨日から東京近辺は雨の日が続いている。梅雨までまだ間があるとは思うが、今回は雨の日に楽しめそうなアルバムの紹介。ナラ・レオン(Nara Leão)の「美しきボサノヴァのミューズ」(原題 Dez Anos Depois)でしっとりと雨の日のちょっとゆったりとした午後にはボサノヴァを楽しんでみるというのも良いのではないかと思う。ジャケットが雨のパリである事も“雨の日にあう”という気分にバイアスをかけているのかもしれない。

このアルバムレビューで時々目にするのは、失意の女性歌手がパリで昔のブラジルを思い出しながら歌ったボサノヴァのアルバムだという事(実は違うのだが)。ブラジル本国が軍事政権だった時代、反政府的な活動をした多くのアーティストが国外追放になっている。ナラ・レオンも当時はそうした事からパリで活動していた。このアルバムはその当時に録音されたもの。
また、ナラ・レオン自身はボサノヴァ黎明期の重要人物であったにも関わらず、その後に反ボサノヴァの立場になりナラ・レオン自身はボサノヴァのアルバムを当時残さなかった。それから10年の年月が経ち(原題のDez Anos Depoisは10年後という意味)、ボサノヴァの様々な代表曲を歌った彼女初のボサノヴァ・アルバムとなった。

そのようなことから悲しく郷愁にあふれた、ちょっとダウナーなアルバムと誤解されることもある。しかしプロデュースをしたホベルト・メネスカル(Roberto Menescal)のインタビューを以前に読んだところ、それどころか「非常に気力の充実している時期」で非常にポジティブな雰囲気で、再度ボサノヴァに取り組む意気込み、活力に溢れたレコーディングだったと記されていた。
実際にこのアルバムを聴くと非常に美しく、ボサノヴァの魅力を再発見するような印象を受ける。ボサノヴァがブレイクした時ではなく、それを海や太陽から遠い異国の地で振り返って、当事者であった彼女が見つめ直した結果だからかもしれない。

帰国後も子育てなどで一時引退していたナラのカムバック作は、冒頭の写真の後ろに置いてある「ナラと素晴らしき仲間たち」(原題 Os Meus Amigos São um Barato)で、このアルバムは様々な種類のブラジル音楽、様々なブラジルのミュージシャンと競演しているのだが、それがジャンルを超えて「ナラ・レオンの音楽」になっているところが素晴らしい。こちらのアルバムも彼女の作品を聴いてみたいという方に是非お勧めしたい。

ナラ・レオンは1989年、6月に予定されていた東京に行き、新幹線で7つの都市を巡る予定で日本行きを楽しみにしていたという。しかしナラの日本行きは実現しなかった脳腫瘍が急に悪化しすべてを支配してしまった。遺作は日本ポリグラムの提案によるアメリカン・スタンダードをボサノヴァで歌うアルバム“Onde e Quando”…邦題は「いつか、どこかで。」

[参考情報]

登録日時: May 2009

オモチャ感覚で使う、日付スタンプ

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いただいた書類や名刺などに日付を入れる際、ちょっと面白い写真のようなスタンプを使っている。プラスチック製で信頼性も決して高そうでは無いが、外国製文具っぽい独特のおもしろさなどもあって、ちょっと前にDELFONICSで衝動買いしたモノ。少しレトロな雰囲気の日付表記がいい味を出していると思う。

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単純に日付記入という、それほどクリエイティブでは無い仕事でも、これを使ってちょっとしたエンターテインメントにしてしまう。そのような感じで、様々なオモチャ的アイテムも活用し仕事をポップなモノにする…という工夫をするのは楽しい事だ。

書籍「アイデアのヒント」の中で著者は、「楽しんでやった人ほど良い成果をあげる」というのは、何に対しても通用する真理であると言っている。スタンプごときでちょっと話を大袈裟にしたかもしれないが、細かい事でも何でも、仕事を少しでも楽しいモノにしていく努力…というのは、今後とっても大事なことだと思っている。

登録日時: May 2009

企業を高めるブランド戦略 – 仕事でブランドを活用する入門書

企業を高めるブランド戦略 (講談社現代新書)
ブランディング ––– 製品、会社、さらにはパーソナルブランディングに関して興味を持っていろいろと本を読み始めている。本日読んだ本は「企業を高めるブランド戦略」という新書。マーケティング的には素人な部分が多いにある私には、まずはブランドとは何か?何がどう必要なのか?に関する基礎知識を得るための入門書が欲しく、Amazonで書評などを読み入手した一冊。

同書ではブランドとは何か?、新しいブランドを作るアプローチ、成熟ブランドを活性化させる方法、企業ブランド構築についてなど、知りたいと思う事の概略を一通り説明してくれており、何となくブランドについてわかった気にさせてくれる。もちろん、実際に仕事で活用する際には、さらに細かい知識や実際のケーススタディなども調べなくてはならないのだろうが、まず最初の一歩として非常に読みやすい内容だったと感じる(読了後により専門的なアーカーの「ブランド・ポートフォリオ戦略」やケーラーの「戦略的ブランド・マネジメント」など、敷居の高そうな書籍も注文、継続して勉強していく予定)。

特にビジネスでは、ブランドと企業イメージ戦略、商品プロモーションが若干混在して語られる場合がある。「企業を高めるブランド戦略」では、ブランドは売れ続ける環境を作り出すための消費者に認知をしてもらうことであり、ライフサイクルの長いロングセラーを作り出していくアプローチであるという。またそのブランド管理とは認知によって「購入され続ける」前提条件を作っていくことだという。
つまりその商品、シリーズ、事業、企業がどのようなモノか?という事が消費者に対して非常に明らかに表現され、また消費者から認知されている…という事がブランドであり、そして消費者がブランドのファンになってくれる事で、商品やサービスが購入され続ける、ロングセラーになるというブランドのメリットを享受できるという事だ。

ブランドに関しては一般消費者向けの商品・サービス、特にファッション関連…という誤解がまだある。しかし、いわゆるBtoBもしくは産業財ビジネスでも今後はブランドが求められていくという。評価が不明な製品・サービスの場合は専門家は企業ブランドを手がかりにして購買を決めることになる点、また取引コスト削減から取引対象を絞る傾向があり、名前の知られたブランドとの取引が相対的に増加する点などが挙げられている。
いままでブランドに関して無頓着であったBtoB系や中小企業も、今後はブランドというものは決して無縁な事では無いという事なのだろう。

ブランドに関して、同書のあとがきにあるブランドとは危機の産物であるという著者の説明で腑に落ちた部分が多くある。不況で自分を見失いそうになった時、もしくは海外進出などで自分もしくは事業の意味を見失いそうになったときにブランド構築、ブランド管理に目覚める。つまりブランド構築・管理は企業にとって何よりも「主体性」の再確立なのであるという。

私がどこかブランドに関して(仕事と密接というワケではないのに!)関心を持ち始めたのは、昨年来の市況の激変から、とりまく環境も、自分の仕事も大きく変わったことが大きな要因なのだろう。これからどのように仕事をしていくにしても、会社、事業、製品など様々なレイヤーでアイデンティティの確立をクリアにできないと、これからは淘汰されてしまう可能性が極めて高いという事なのだと思っている。逆にブランドを構築していくことで、今後に状況が上向きになった際には、よりパワフルなビジネスを作り出せるという事であり、私にとってはもしかするとチャンスあり(?)な事もあるのかもしれないと考えている。

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