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助走期間ブログ

現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。

タグ記事一覧

“Design”タグをつけられた記事一覧です。

登録日時: Aug 2009

ちょっと変わった腕時計NOOKA ZOTを手に入れた

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NOOKA ZOTというデジタル・ウォッチを手に入れてきた。通常の数字で表現するデジタルとも、アナログとも違う、別の時間の表現方法を取り入れているモノ。ちなみにこの類にはエスカレートして、「どこをどう見れば時間がわかるんだ?」と言いたくなるほど判読困難なよくわからない時計もある[参照:Tokyoflash Japan : Watches]。そうした時計もそれはそれでユーモアやファッションとして楽しいのかもしれない。
話をNOOKAに戻すと、これがちょっと慣れると思ったより時間が見やすい。判読性と新しい時間の表現というイノベーションにチャレンジしているところが面白い。いずれにしてもガワのデザインを考えるにとどまらず時間の表現をどうするか?…という日常的なとてもベーシックなところにも変化を求めるのは楽しいことだと思う。[NOOKAの時間の読み方など詳しいことはAssistOnのページを参照]

自分の年齢などを考えればもう少し落ち着いたモノ、クラシカルなデザインの時計などを手に入れるようにした方が見た目的には良いのかもしれない。正直、僕自身のテイストよりは若干若めかなとも思う。一方で、前に「ウチの強力目覚ましNanda Clocky」の時にも書いたように世の中にはこんな飛躍した考えをしている人が大勢いるんだから、自分ももっと考えなくてはいけない…というプレッシャーを常に感じなくてはいけない…と思っている。そんなことから、こうしたモノでまだまだ自分にプレッシャーを与えなくてはいけない。

さらにちょっと浅ましい側面として、幾つになっても自分は面白いモノをいつも探しているんだよ、頭は柔軟なんだよ、という姿勢をアピールしたい気持ちが無いわけではない。段々私も白髪頭になってきた。バリっとしたスーツを着込むと外見だけの判断では、まるでオジサンなビジネスマンに見られることも少なくない。失礼に当たらない程度で身の回りのモノなどでそれなりに主張していかないといけない…とも思っている。
実はPOKENを仕事用の鞄に目立つ位置につけて持ち歩くことで、客先での話題の1つ、先方への自分のアピール方法の1つとして重宝しており、そんなところで、ちょっと味をしめていたりもする…もちろんいまだに相手もPOKENをもっていたというシチュエーションには遭遇していないが[参照:デジタル名刺ガジェットPokenを手に入れてきた]。

まぁ、そんなこんなでちょっと思惑はあるものの、単純に新しいモノを手に入れるのは嬉しい。「週明けにはコレをつけていこう♪」という感じで、常に楽しいことを考えて仕事に行くのは良いことだと思っている。まぁ若いスタッフには蘊蓄をたれて失笑を買わないよう、自重しなくてはいけないな…とは思ってもいるのだが。

登録日時: Jun 2009

“システム”には美が必要。

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美しいデザインがそれほど重要ではない…と言われたり、そこまででは無いにしても「美しいデザインが、あれば良い」が、優先度は技術的な部分の方が高い…逆に言えばデザインの優先度は低いと言われる経験も少なくない。もしくは美しさは軽視しないが添え物的な認識でしか無いことはもっと多々ある。

チャーチマンは「システム・アプローチとその敵」という著作の中で、システムが健全に機能するためには、倫理と美が備わっていなければならないと書いている。

[中略]

たとえば、よい橋と呼ばれるためには、適切な材料を用いて適切な設計を行い、強度が出るように建設するという、品質の倫理を備えていなければならない。また、たとえよい橋であっても、美しくなければ撤去されてしまったり、修繕してもらえなかったりするものだ。したがって、システムを構築する際にはこの二点が最も重要になるが、実際には考慮されないことがほとんどだとチャーチマンは嘆いている。

––––– 「成功して不幸になる人びと」より

顧客“満足”度 調査…というフレーズはよく耳にするが、ある意味プロとしてはお客様に満足はしてもらって当たり前であり、それ以上のこと…顧客“感動”度がこれからさらに上を目指すためには必要になってくる。上記の引用でいけば、修繕を繰り返し、永く使っていきたくなる橋になるには、単なる橋として用を足して満足…ではなく、感動させるモノを作る必要がある。

感動させるモノ作りやサービスを提供し、そしてその感情を自社の企業ブランド、もしくは商品ブランドとリンクしてもらう仕組み作り。そのブランドで選択してもらい、新たな感動を生むことによるポジティブ・フィードバック。そういったカタチ、そういった“システム”を構築する上でデザインができる仕事は相当に大きなモノだと考えている。

上記のようなフィードバックを作るためにはまた、デザインだけでは無力だ。チャーチマンの言う倫理…内容が伴って行かなくては、途中で顧客は「騙された」と思うだろう。明確なビジョン、美意識の元に両輪が組み合わさっていることが大事になってくる。
もちろん言うのは簡単だが、実行は難しい。美しく感動させるプロダクト・ビジネスを回すためには、極論として企業の“システム”すらも美しくなければならない…と考えると、並大抵の努力ではないだろう。ただし、今後のサバイバル、企業競争にはかなり必要な要件だと私は考えている。
実は今回はかなり自戒がメインの投稿。自分の妥協心を抑制し、いかに常に情熱を持つか…ということをもっと考えて行かなくてはいけないとの思いを自分にも言い聞かせている。

登録日時: Jun 2009

やっぱり、愛がなくっちゃね

skitchmac昨日のポストでは「愛を伝えるデザイナー」…と自分で自分に勝手な脳内肩書きを付け、今後そんな行動をしていきたいという内容を書いた。「いきなりどうしたんだ?」と怪訝に思われるかもしれない。表現は若干怪しげだ。本エントリではその事を絡め、私の個人的な仕事や組織に対する考え方についてちょっと書いてみたい。

ここ半年ほど知人と話をする際に、さまざまな会社やチームを評する際、私はあそこは愛があるとか愛がないという表現の仕方をするようになった。愛という言い方だと怪しげ過ぎるというならば、情熱を持っていること、こうなりたいという理想や夢に向かう姿勢があること、今やっている事が好きでしょうがないというような気持ちをチームで持っているか?共有できているか?という事と言い換えてもいいと思う。

ビジネスはビジネス、好き嫌いでやるものでは無い…という言い方はよく聞くが、逆によい仕事をしている方の話を聞くと、それがIT関連でも、印刷でも、食料品関連の方でも、こちらが焦るほど、自分のやっている仕事の魅力、自分たちのしている事の価値、社会への貢献などを滔々と話していただけた…という経験がある。そういう所の仕事はやはり違う。このような「愛」を持っている人たち、「愛」が仕事に注がれている環境…というものに非常に私も惹かれる。
ZenHabitsエントリでは「Talk and work with other excited people」にて満足できない気持ちに対処するには、情熱を持った人たちと一緒に仕事をするのが一番よいと言っている。他でもその類の話は様々な場所で聞くことが多く、やはりそうした情熱をもてる環境を作る事・情熱発信の協力が、今後本気でやってみたい事のベースにある。
蛇足だが以前に読んだ米国の魅力的な中小企業を紹介する「Small Giants [スモール・ジャイアンツ] 」では、魅力的な会社・チームが作り出す魅力的な雰囲気を「MOJO」と呼んでいた。このMOJO(モジョ)とは俗っぽい言い方では「フェロモンが出ている」みたいな意味(オースティン・パワースの映画でも出てきた)。似たような事を考えている人は世の中にいっぱいいるようだ。

そして「愛」があっても、それが伝えられない、伝わらないのなら、それをチームで共有することは難しい。チーム内で伝えきれなくて共有できないのなら、外にその魅力を振りまく(=ブランド化する)のは極めて難しい。その伝えること、そのためにデザインがやれる事は山のようにあると思う。
自分は場合によっては「ビジネスのメイクアップ・アーティスト」や「会社のスタイリスト」になり、外見を整えたり、魅力をうまく引き出す。場合によっては役者のための舞台造りかもしれないし、「恋文」の代筆もすることになるかもしれない。
いずれにしても、愛+デザインをいかに効果的に行っていくか?というのが私の今後の課題だと考えている。

これが冒頭のように「愛を伝えるデザイナー」と自分で自分に対し勝手な脳内肩書きを付けることにした成り行きだ。相変わらず胡散臭いかもしれないが、温かい目で見守っていただければ幸いだ。

登録日時: Jun 2009

Weightbot – 健康用数値管理もエクスペリエンスが重要

img_0068体重管理を行うiPhone用アプリWeightbotを使って、体重を記録しはじめて約3ヶ月が経過した。使い出したキッカケはWeightbotというアプリが、その分野ではかなりイケているユーザーインターフェースだ…という事を聞き込み、デザイン面で参考になるかもしれないと考えたこと。

特に「健康面での管理が必要!」というように構えたワケでは無い。ところが、すこしだけ記録を続けるほか特別に何かの減量をしたということもないのに、開始時の体重70kgは現在67kgまで少しずつ落ちてきている。ちなみにWeightbotに設定した体重の目標値は65kgだから、あと少し…というところまで来ている。予想外に効果があった。

どんな事に関しても、何かを実現するためにはちゃんと目標を設定して、かつ自分の今の状態を常に把握しておく事が重要とはよく言われる話。
今回のケースだと、目標体重を設定しておいて、かつ毎日の自分の体重が記録されている。そうすると、どんな食生活をしたら体重増加した、どんな運動したら体重が減った…というようにフィードバックの材料が手に入る。
意識か無意識かは別にして、そうすれば少しずつ太りそうなモノは避け、体重を減らす事をやる…という習慣が付いてくるのだろうと思う。未読だが岡田斗司夫のレコーディング・ダイエットはそれのもっと“ちゃんとした版”なのかなと思う。

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横にiPhone本体を倒してWeightbotで体重遷移をグラフ表示。

飽きっぽく、カタチから入る私のようなキャラの場合、iPhoneアプリのWeightbotのような使っていて気持ちの良いユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスというのは非常に重要。だいたいにしてソレが無かったら始める機会も元々無かっただろうし、いかにも「健康大好き!」みたいな画面だったら、三日坊主は確定だったろう。
デザイン的に良く、使っていて気持ちが良いからこそ続けられる→続けられるからこそ役に立つ→役に立つから結果が出る→結果が出るから、もっと続けようと思う…というように、デザインが良い循環を回す大事なキーファクターになり、継続する大事なモチベーションの源になっている。

正直、Weightbotのような体重数値を日々記録して、それをグラフ化する…という機能は、技術的には極めて初歩的なモノであり、それを持って差別化するのは極めて難しい。ただそこに楽しさ、気持ちの良さ、スマートさといった快適なエクスペリエンスによる演出が加わることで、他者とまったく違ったソフトウエアができあがっている。

Weightbotの例のようにわかりやすく無いにしても、ソフトウエア分野でも技術的な差別化が出来ない、もしくは技術的に差別化しても消費者の視点からは判断が出来にくい…というケースが多くなってくると思う。その場合のクリアな差別化要因の1つとしてエクスペリエンス・デザインの重みがこれから益々上がってくるのではないかと考えているし、そこに注力できない会社は中長期的には退場する羽目にあうのではないか?と予想する。

登録日時: May 2009

レバレッジ・マネジメント – ブランドを作り出すには?

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』前に助走期間ブログ » 頭の良い怠け者になろう(?)で紹介した著者 本田直之さんの書く経営者向けの書籍「レバレッジ・マネジメント
」を読む。現在、ブランディングに関して様々な面で興味を持っていることから、同書の中でも特に「第4章 ブランドのレバレッジ」という部分に非常に興味を持った。以下に同書のその部分にフォーカスして以下に要約・私見などについて書いてみたい。

[本エントリの概要]

  1. 会社を明確に表現する
  2. 会社の看板に経営者を用いる
  3. デザインの力を活用する

1. 会社を明確に表現する

まず会社がファンを集められるよう、自社は何であるか?をわかりやすく、他者
が焦点を結びやすいキャッチフレーズで提示
するよう同書では求めている。極論すればブランディングとはお客様にファン、応援団になってもらう事。当然ながらよくわからない会社にファンは付くはずはない。“どのような市場で(どのような顧客に対して)、どのような製品/サービスを行い、どのような強み/差別化要素があるか?を明確に伝える事、その伝達のための情報が必要である”と説いている。

デザイナー側の話として、経営者が会社のビジネスやビジョンに対してクリアに表現できるほど、仕事が楽…というか適切に会社を表現し、キチンと会社のメッセージを表現できる。逆にそれが不明瞭な場合は何となくカッコ良い以上のモノを実現する仕事は難しく、結果として良い出来にはなりにくい…と聞く。明確に自社を表現すること、ポジショニングすることがブランディングの最重要ポイントだろう。

2. 会社の看板に経営者を用いる

同書では特に小企業では“顔が見える”会社・親しみやすさ演出のため、経営者を前面に打ち出すことを勧めている。「この人は面白い」と思われるよう、キャラクターやストーリー等を露出して看板役になるという事。自分が理解できるように落とし込むなら、ただスーパーに陳列されているミカンよりも“加藤さんの作った美味しいミカン”が加藤さんによる情熱的なミカン農業の説明書きと共に店頭で売られているなら、後者の方が圧倒的にファンは付きやすい、つまりブランドになる可能性が比較にならないほど大きい…ということだろう。

広告ではなく広報でメディアを活用する事についても述べられている。経営者が取材側への情報提供元、「この業界の話ならこの人に聞け」的立場になれば、メディアとギブ&テイクな信頼関係を構築し、広告より信頼度の高い「記事・番組」でアピールできるようになる。さらに経営者が良書を執筆・出版ができるならば株式公開級に知名度・信頼度アップに大きくつながるという。
特に中小/ベンチャー企業では、経営者のパーソナル・ブランディング≒会社のブランディングというカタチが一番シンプルになりやすいという事か。

3. デザインの力を活用する

製品・サービスの圧倒的/明確な差別化が難い成熟時代は“デザインの時代”であり、会社自体のデザイン性の高さやセンスの良さがより重要になるという事。ロゴや名刺Webなど露出度の高い部分はもとより、若干意外な提言としてはオフィスのインテリアを良質で特徴のあるものにするアプローチも有効だという。
特にインテリアの項で顕著だが「会社のパッケージデザイン」をトータルで考えていく事。会社全体を“魅力あるモノ・商品力のある存在”と認識してもらえるか?という観点でデザインを活用していく事が必要という。

今回のブランディングに関して、同書でも概略を提示しているに留まっており、もっと具体的・システマチックな「企業のブランディング」に関しては、それ専門のマーケティング資料があるだろう。ただ、もっと経営者を会社の看板にし、その経営者のパーソナル・ブランディングを企業のブランディングとして活用するという手法はあまり語られる機会が多くないように感じる。著者が翻訳した書籍「パーソナルブランディング」も既に読み始めており、この側面についてもっと勉強をしていく必要があるかもしれないと考えている。

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