助走期間ブログ
現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。
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“Music”タグをつけられた記事一覧です。
登録日時: Jul 5 2009

最寄り駅が小田急線沿線なので、夏に週末出かけるという時はやはり湘南・鎌倉方面が多くなる。そんな時に聴くBGMのプレイリストに必ず入っているのが、MarcosValle(マルコス・ヴァーリ)のアルバム“Nova Bossa Nova”に収録されている“Mushi Mushi (iTunes Link)”という曲。来日時の経験から作曲した日本の夏を歌ったモノで、鎌倉の“ご当地ソング”(?)。
題名のMushi Mushiは暑い時に「ムシムシしますねぇ。」というような挨拶の言い方を気に入ったから…という話と、電話の「モシモシ」という挨拶が一番最初に覚えた日本語だからという説がある(当人に聞かないと実際はわからないが)。
また、日本の食べ物で一番気に入ったのは葛切りだったらしく、このMushi Mushiでは“Kuzukiri”という単語が多く出てくる。日本の曲を含めても「葛切り」という言葉の登場回数が世界一多い曲なのではないか?とすら思う。
直接「鎌倉」など地名は出てこないが、ブラジルに縁のあるカフェのご主人がMarcos Valleを案内していたそうなので、この曲の舞台はまず間違いなく鎌倉…そんなボサノヴァの曲も存在するのが面白い。以下に雰囲気のある部分をちょっとだけ歌詞と翻訳(内容は私の超訳)を引用。
Uma nova canção,
a canção do verão
Do verão do japão新しい歌、
夏の歌、
日本の夏
この曲が収録されている“Nova Bossa Nova”は、全体的にはクラブ系でちょっとクールなかっこ良い感じに仕上がっている雰囲気…都会っぽい感じのブラジル音楽をという場合には良いチョイスだと思う。また、Marcos Valleの初期作品“So Nice (iTunes Link)”などはよく喫茶店などでかかっていたりするので、耳馴染みがあるという人もいるかもしれない…そうした彼の初期の代表作“Samba ‘68”もお勧め。
登録日時: Jun 27 2009

少し最近は音楽関係の話題から遠ざかっていたが、久しぶりによく聴く音楽について。本日の紹介もブラジル音楽である…私の所有するCDの大半がブラジルモノであり、また暑い季節にあうことから、秋までは当面そちら方向の音楽が続くと思う。今回紹介するのはMart’nália(マルチナリア)のアルバム「Menino Do Rio」。気持ちのよい、新しいカタチのサンバを提供してくれるブラジル人女性歌手Mart’náriaのアルバムのなかでも特に「上質」な雰囲気が強く(というか、そうやればこんなに気持ちの良い音楽が作れるのだろうと疑問にすら思う)、夏の日にリラックスしながら聴くのに最適(断言)。
ハスキーな声でソウルフルなボーカルなMart’nária、ちょっとワイルドな雰囲気も普段はある。それがMenino do Rioではうまい具合に質の高いバック演奏と相まって、すごく気持ちの良い音楽に仕上がっている。ゆったりと豊かな気持ちにさせてくれるこのアルバムは、間違いなく彼女の傑作だと思う。CDの他iTunes Storeでも配信されているので、試聴もできる[iTunes Link]。他にMenino do Rio収録曲中心のライブアルバム“Mart’nália Em Berlim Ao Vivo”[iTunes Link]や、もっとソウルフルな雰囲気の出ている最新アルバム“Madrugada”もお勧め。
登録日時: Jun 7 2009

雨の日が続いていたが、久しぶりに夏のような日射しと青空の日曜日だった。夏になると個人的にヘビーローテーションになるアルバムの1つセルソ・フォンセカ(Celso Fonseca)の「Natural」を紹介しようと思った。本当なら天気の良い日にこそ海を見てゆっくりしたい。それが無理ならせめて音楽だけでも…夏の脳内リゾートにはぴったりのサウンド。ジャケットの写真も雰囲気がよい。イマドキのサウンド造りを取り入れたセンスの良いボッサノヴァ、MPB(Musica Popular Brasileiro = ブラジリアン・ポピュラーミュージック)で、カエターノ・ヴェローゾを思わせる甘いボーカルが気持ちが良い。
「新しめのボッサノヴァ」というと、その手の音楽を好きな人は敬遠する事が多い。実際に新譜で出てくるその手の音楽は、いかにも商業主義バリバリなモノも多く、ディスク選びに苦労することがある。そうした中でセルソ・フォンセカはとても良質なサウンドを作るクリエーターであり、特に今回紹介したNaturalはその中でも特に素晴らしい。
収録曲の中で気に入っているものの1つに③ A Origem da Felicidadeという曲がある。日本語で言えば「幸福の源泉」。喜び、ポジティブな気持ちを持つことについてストレートに歌っていて気持ちが良い(この曲をサンバでカバーしたMart’naliaのバージョンも大好き。iTunesで試聴できる)。
以下に少しだけ歌詞を原文と日本語訳を引用。
A alegria é o alliment da alma
A alegria é nossa grande inspiração
A alegria recompensa os sacrifícuis
A alegria é sorberana decisão喜びは 魂の食料
喜びは 僕らに多大なインスピレーションを与えてくれる
喜びは 犠牲を償う
喜びは 至高の決定
結構素敵なメッセージな気がしないだろうか?
登録日時: May 31 2009

本日は予報通り午後から雨だったため、自室でレコード(そう、あの物理的に音楽を記録するアナログ記録媒体である、あのレコードだ)やCDなどを聴いて過ごしていた。前職を退職するまでの1〜2年は、音楽をゆっくり聴こうという気持ちにならない時期だった。多忙だったという前に心に余裕が無かったのだろう…そして、それを作れなかった自分の未熟さに反省する。
アイデア、発想が自分の中の多種多様なデータベースに構築された様々な要素の意図しない組み合わせであるというならば、そのデータベース内容を充実させる事は自分への投資として考える必要があるのかもしれない。

私の音楽ライブラリの大半が世間でいわれるところの「ワールドミュージック」分野となる。英語、日本語の曲すら少なく、中南米・ブラジルのスペイン語やポルトガル語で歌われた様々な音楽(これが一番多い!)、他にもスペインやフランスなどの曲、アラビア語やトルコ語の曲、アフリカの曲…といった形だ。
別に特別に意識しているわけではなく、自分の好みに従っていたらそうなってしまった…のが正直なところなのだが。それでも様々な異質な音楽・異文化の音や言語を耳にしていると、自然と自分の感覚のカタログが増えていくように感じる。
そして様々な国…という距離方向の軸に加えて、時代という別の軸でのバリエーションを楽しむためのツールが、アナログプレーヤー。調べれば調べるほど、CDにすらされていない、しかし優れた音源というのは数多く存在する。そうした昔のレコードを再生できるツールとしてアナログプレーヤーはまだまだ欠かせないモノとなっている。
今回の離職は、自分の働くスタイルをもう一度見直す非常に良いチャンスとなった。やはりもっと多くの情報・要素のインプットを行うことが無いと萎んでしまう恐れがある…単に仕事だけでなく、自分の人生という意味でも。そういう観点から、ワークライフ・バランスという事、そしてプライベートを充実させるためにこそ時間管理・効率化を活用する…という事を真剣に考えるようになった。
まだ聴いたことがない音楽、馴染みの無い音楽を聴いて、自分の感覚をもっと研いでいきたい、頭の中のライブラリを充実させたい。もちろん音楽だけでなく、他の事に関しても同じように。
登録日時: May 29 2009

昨日から東京近辺は雨の日が続いている。梅雨までまだ間があるとは思うが、今回は雨の日に楽しめそうなアルバムの紹介。ナラ・レオン(Nara Leão)の「美しきボサノヴァのミューズ」(原題 Dez Anos Depois)でしっとりと雨の日のちょっとゆったりとした午後にはボサノヴァを楽しんでみるというのも良いのではないかと思う。ジャケットが雨のパリである事も“雨の日にあう”という気分にバイアスをかけているのかもしれない。
このアルバムレビューで時々目にするのは、失意の女性歌手がパリで昔のブラジルを思い出しながら歌ったボサノヴァのアルバムだという事(実は違うのだが)。ブラジル本国が軍事政権だった時代、反政府的な活動をした多くのアーティストが国外追放になっている。ナラ・レオンも当時はそうした事からパリで活動していた。このアルバムはその当時に録音されたもの。
また、ナラ・レオン自身はボサノヴァ黎明期の重要人物であったにも関わらず、その後に反ボサノヴァの立場になりナラ・レオン自身はボサノヴァのアルバムを当時残さなかった。それから10年の年月が経ち(原題のDez Anos Depoisは10年後という意味)、ボサノヴァの様々な代表曲を歌った彼女初のボサノヴァ・アルバムとなった。
そのようなことから悲しく郷愁にあふれた、ちょっとダウナーなアルバムと誤解されることもある。しかしプロデュースをしたホベルト・メネスカル(Roberto Menescal)のインタビューを以前に読んだところ、それどころか「非常に気力の充実している時期」で非常にポジティブな雰囲気で、再度ボサノヴァに取り組む意気込み、活力に溢れたレコーディングだったと記されていた。
実際にこのアルバムを聴くと非常に美しく、ボサノヴァの魅力を再発見するような印象を受ける。ボサノヴァがブレイクした時ではなく、それを海や太陽から遠い異国の地で振り返って、当事者であった彼女が見つめ直した結果だからかもしれない。
帰国後も子育てなどで一時引退していたナラのカムバック作は、冒頭の写真の後ろに置いてある「ナラと素晴らしき仲間たち」(原題 Os Meus Amigos São um Barato)で、このアルバムは様々な種類のブラジル音楽、様々なブラジルのミュージシャンと競演しているのだが、それがジャンルを超えて「ナラ・レオンの音楽」になっているところが素晴らしい。こちらのアルバムも彼女の作品を聴いてみたいという方に是非お勧めしたい。
ナラ・レオンは1989年、6月に予定されていた東京に行き、新幹線で7つの都市を巡る予定で日本行きを楽しみにしていたという。しかしナラの日本行きは実現しなかった
脳腫瘍が急に悪化しすべてを支配してしまった。
遺作は日本ポリグラムの提案によるアメリカン・スタンダードをボサノヴァで歌うアルバム“Onde e Quando”…邦題は「いつか、どこかで。」
[参考情報]
現在助走期間中のクリエイティブ・ディレクター/Webデザイナー。このBlogは期間限定で、仕事のことをはじめ、さまざまな考えていること、日々行っていること等を紹介します。どうぞよろしくお願いします。
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