助走期間ブログ
現在“助走期間”なフジキの日々を報告いたします。
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“Planning”タグをつけられた記事一覧です。
登録日時: Aug 20 2009

キングジムの「ポメラ」の商品企画会議に関する記事掲載されており、興味深く読んだ。
開発者のプレゼン後に多くの人が「微妙…」という反応な中で、たった一人が「出たらすぐ買う」という反応だったという。そうしたトガった企画だったからこそ、話題になりブレイクしたんだろう。全員が「悪くないかも♪」くらいのゆるい反応で、多数決的に賛成した挙げ句、鳴かず飛ばずの製品に仕上がる…というのは「世間によくある話」である。
全員一致で開発に取りかかったアイデアでも、ぜんぜん売れないものがあった。それは、多くの人の『ほしいものリスト』のなかにいったん入るけれど、優先順位は低いものだったから。ひとりでもいいから、リストの一番上に入れる人がいるような商品のアイデアでないと、だめなんです。とくに経済が厳しい今は、財布の紐も固くなっている。本当にほしいものしか買ってくれません。
私自身、ポメラはすごく興味を持って、ポメラはMacに正式対応していないのに、一時は本気で買おう…と検討したくらいだ。その後独立するのではなく、企業に就職することになったため、なかなかポメラに手を出すチャンスがなくなってしまったのが残念な点。
この話を読んで、やはりね…と思った。誰もが「悪くないかも♪」とヌルく賛成する企画より、少数でも大ファンになってもらえるようなビジネス…そういうモノを企画していかないと、結局はブレイクのチャンスは訪れない、と。そしてトガった企画というのは往々にしてイロイロと周囲から抵抗があって難しい局面も少なくない。
会社内など閉鎖的な環境では、どうしても知らず知らずのうちに周囲と同化しようとする意識が働いて、重要なトガった部分を失う危険が潜んでいる。そして、ツッコミどころがないが、一方で魅力もそれほど高くない「ヌルい企画」ばかりになってしまうかもしれない。すごく自戒していかないと、知らずに呑まれてしまうのではないか…気をつけなくては!
出席者は15人でした。そのうちひとりが、値段はいくらでもいいから買うと言ったのです。もし15人にひとりが買ってくれるとすればヒットするかもしれない。だって今どき、万人が買う商品なんてありえません。15人にひとりが確実に買ってくれるとしたら、それは決して少ない数ではない。たとえば国民の10%が買ってくれるとしたら、1200万台が売れるかもしれないということですよね。それならやってみよう、と。
だいたい私は企画の開発会議なんてものは多数決で採用不採用を決めるものじゃないと思っていました。たとえ賛成が少数しかいなくても、開発者の情熱が伝わってくればやることにしていたのです。巷間、印南氏のひとことがポメラ開発を決めたみたいなストーリーになって伝わっていますが、本当は私が評価したのは開発者の熱意です。絶対にやりたいという気持ちが伝わってきました。
平均的ではなく、少数のお客さんにスゴく強くアピールする…ということ。改めて自分のやっていることが、ユルくなっていないか?ニッチ市場でもアピールする要素は無いのか?再度考えてみたいと思った次第。
登録日時: Apr 18 2009

プレゼンの方法などに関する本(例:戦略的プレゼンテーションの技術をいくつか読むと、メリットを3つ挙げて…とか、選択肢を3つ用意して、大項目を3つにして…というように「3」という数字がマジックナンバーのように、よく出てくることが多い。“なんとなく”わかった気になるのだが、理由を知りたいなと思っていた。そして、和田秀樹さんの「深く考え、すぐ動け―スピード発想の極意
」を読んで、「3」の持つ意味が少し解り始めた気がするので、少し紹介したい。
A案にしますか?それともB案?という質問、Yes?それともNo? 2択のどちらかで白黒をつけるのは心理的に圧迫感がある。もう1つのC案という第3の選択肢を提示することで、選択に対するストレスが低減する。同書では、自分の判断方法という意味で書かれていたが、当然プレゼンされた側が選択を行う時にも有効だろう。
また、3つ目のC案に発想の飛躍を持ち込んだり、若干はみ出した内容にすることで、可能性を示す…結果として本命のAかB案に落ち着くにしても迷いが無くなる(少なくなる)という効果があるという。
1つしか案を提示しないのは論外だが、3つの案というのは安定感があり、「ちゃんと多く考えてきた」という認識になりやすい。ただし4以上の案では「多すぎる、もっと絞り込めないのか?」という印象が強くなってしまうという。
選択肢以外のプレゼンについて。例えば何かの「強み」を挙げるときも上記同様に3つ挙げることで多すぎず、少なすぎないという印象を与える。発言側は「あれも言いたい、これも言いたい」になりがちだが、絞り込んで3つに収斂させると伝わりやすい。(言いたい事を沢山言った挙げ句、受け入れられなかったら元も子もない。)
3は奇数…当たり前だが、結果として2で割り切れないので同点にならないという事。具体例としてある商品のメリットの提示を考えてみる。プレゼンでメリットを3つ提示した場合、仮にお客様が3つのうち、2つに納得していただけたら、「2対1」でかなりお客様はその商品に対して良い評価/結論を出していただける。1対2になってアウトになるかもしれないが、いずれにしても判断が早い。
では奇数なら何でも良いか?と言えば仮に「7」を挙げれば、4対3で微妙に優勢…という状況も考えられる。この場合簡単に判断が付くか?と言えば、「もうちょっとじっくり考えてから」となる。2対1でも4対3でも1点差には変わりないが、心理的な差は全然違う。
プレゼンを“結論を導く/判断するための場”と考えるならば、要素を3つ提示することで、逆にクリアな判断を得やすいというポイントがあると言える。
登録日時: Apr 17 2009
改めて企画をすること、アイデアを出す事に関する多くの本を読んでいる。これからデザイン仕事を続けるにしても、また就職などで別のポジションになるにしても、私に求められるのは結局のところ、何かしらのアイデア…そして最終的には企画を作り出す仕事だ。勉強しなおしのは格好が良いとは言えないかもしれないし、それほど高尚な本を読んでいる訳でもない。それでも多読をしているとアイデアというものに関して、多少だがまとまった考えが出来てきたので、少し書いてみたい。
アイデアと企画はイコールではない。多くのアイデアの中から生き残った精鋭のアイデア…それを具体的で実現可能な形まで落とし込んで企画になる。つまりアイデアと企画は似て非なるものだ…という点を認識する必要がある。アイデア関連の多くの本にデザイナーの川崎和男「ドリームデザイナー」で語られた内容に触れられている。これは、まず自分が欲しい・こうでなくちゃいけないという“わがまま”をまず出して、それを最終的に受け入れられる形に落とし込む…つまり“思いやり”で最終的な形を作る…という内容。
つまりアイデア出しの段階で、“思いやり”とも言える諸条件をあまり考えてしまうと、結局小粒なつまらない内容になってしまう。アイデアの段階は縛られないで、積極的に“わがまま”な言いたい放題なことを挙げていく。様々なベクトルに拡散していく。これが飛躍のあるアイデアをつくっていくコツだという。
アイデアを“わがまま”に“様々な方向で”、“数多く”出した後、これを思いやりで収斂させる。これが企画のコアとなるアイデアになっていく。収斂の段階では、適当に出したアイデアを取捨選択したり、解釈の仕方を変えていく。これは様々な諸条件に合致させるためだったり、実現可能なものに落とし込んで行く作業だったり、個人的なアイデアを他人でも理解できる形にまとめていく作業。これが“思いやり”と表現されている。
最初からあまりにも具体的な諸条件を考えすぎて、結局大したアイデアが出てこない…というのはいわゆる“世間によくあること”。上記のように2段階プロセス – “わがまま”→“思いやり”を踏むことを取り入れて行けば、泉のようにアイデアが出てきて、様々な企画を量産できるかも??
天才的なヒラメキで生み出される画期的なアイデアは殆ど無く、大抵アイデアとは既存の要素の組み合わせで作り出されるものだ…とよく言われる。下らない例で言えば、不眠症の人のための目覚まし時計…として普通の目覚まし時計に、眠くなるような羊を数える音声を入れて眠りをサポート…ともかく2つの要素の組み合わせでアイデアは1つ出たでしょ?
ありふれたものでもそれの組み合わせによってアイデアを作り出せる…と知るのは心強い話だと思う。
そして、アイデアが要素の組み合わせなのだ…としたら、出来る限り様々な要素を自分の中に取り込んで、融合のための素材とする…というのが大事な点だと思う。元々の要素が少なければ、当然出力となる組み合わせ数も少なくなってしまう。ちなみに、加藤昌治さんの「アイデアパーソン入門」という本では上に出したような図によって、既存の要素、アイデア、企画の関係性を紹介している。つまり一番基盤となる既知の要素が充実していないと、企画のサイズも小さくなってしまう…という事のようだ。(私は自分の強みに収集心(Input)があるので、要素の入手だけは苦にならないのは若干救いかもしれない – 参照:助走期間ブログ » Strength Finder結果)
“優れた”アイデアを作り出すには、もちろん単なる情報のインプットだけでは足りない。情報の変な組み合わせがアイデアなのだから。ハーバード・ビジネスレビューから出ている「メディチ・インパクト」という本では多文化な環境・文明の重なり合う場所がイノベーティブなアイデアを出すベースとなるとして、ルネッサンス期を例に挙げて「メディチ・エフェクト」と呼んでいる。そうした異文明の十字路、異文化の十字路はルネッサンス期イタリアだけでなく、“自分の脳内にも作り出せる”と語り、異質な情報、異質な考え方を積極的に取り込むことの重要性を語っている。同様のことを前述の「アイデアパーソン入門」では“越境者”と表現していた。越境者的態度・生活が、異質な要素の組み合わせや、その組み合わせ方自身の異質さに繋がるのだと思う。
もちろん、アイデアは単に情報摂取だけでは生まれない。これだと言えるアイデアはふっと頭に浮かぶかもしれないし、浮かばないかもしれない。仕事としてアイデアを出して行かなくてはいけない場合、これにテクニックも求められる。要素の出会いをただ待つだけでなく、積極的に演出していかなくてはいけないという事。前述「アイデアパーソン入門」では“たぐる”をコンセプトに様々な事象を深堀りしたり、視点を変える方法が紹介されているほか、同著者の「考具」では、“マンダラート”や“マインドマップ”などいくつかの手法も紹介されており、参考になる。ブレストを行って行く方法としては、デザイン企業の米IDEO社に学ぶ「発想する会社!
」も有名どころ。また、アイデアを生み出すためには、書籍、資料、データベースなどのインフラストラクチャー整備が欠かせない…という「IDEA HACKS!
」で提案された内容も参考にしたいところ。
カリスマ経営コンサルタント(!)神田昌典さんは「うまく成功する方法の情報は世の中にあるにも関わらず、実践する人は1%にも満たない。だから、実践するだけで成功する。」というような内容を各所で述べているという。若干傲慢な言い方だが、ノウハウ情報を入手しても実行に移さない割合が高い、まして情報すら入手しない人が多数…となれば、アイデアや企画に限らず、何事も実行に移すだけでかなり突出できるというのは事実だと思う。
また、最初は実行しても全てがうまく行かないかもしれないが、よく言われる“量が質に転化する”ということ。つまりちょっと齧るだけでなく、継続してやっていくうちに質も上がってくるということ。継続は力なりは、いろんなところに言えるんだろうね。私はこれからも新しいアイデアを常に出して行く事、それを企画に展開して行くことを常にやっていく事で、これからも高品質な仕事を続けて行きたいし、出来る限りの努力をしていきたいと思う。本文を呼んでいただけた方がもし参考にしていただけたら、幸甚。
最後まで長文を読んでくれた方、ありがとうございます。
現在助走期間中のクリエイティブ・ディレクター/Webデザイナー。このBlogは期間限定で、仕事のことをはじめ、さまざまな考えていること、日々行っていること等を紹介します。どうぞよろしくお願いします。
本ブログ以外に、以下のSNSサービスによるコミュニケーション・情報発信などもしています。ご興味のある方は是非ごらんになってください。
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